12 三流小説



 約束された 結末は

 この手になくて


 失くしてしまった記憶だけ 積み重ねられた

 問い掛けても 誰も答えなくて


 一人で探し続けてる


 一つ失くした時から分かってた

 ここから結末までに 全てを失ってしまうと

 両手に残る物が なくなって

 そこから結末までに 全てが壊れてしまうのだと


 最後には きっと 孤独に抱かれてる……


 もしも この願いがかなうのならば

 最期の慰めだけでいい


 どんなにつまらなくても どんなに陳腐でも

 皆が笑ってられる そんな世界を


 今だけでも この夢に見せてよ


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