11 かげるこころ



「……」


(ねぇ、貴方の声が聞きたいな)


――私は話したい 貴方の心と 貴方の想いと


 言葉にして 伝わらない

 閉じ込めた想い そこになくて

 触れようとしても

 ただ


 閉じられた扉の向こうへは 進めない


 無音の世界で 誰かが叫び

 続けてる 聞きたくて

 近づいてくのに

 ほら


 何も この耳に届いてこない



 叶う事などない まやかしのままなら

 何も変わらずに 今のままでいて


 流れゆく事ない 時の流れの中

 置き去りにした こころもよう

 かげりゆく こころけしき


「……」


(いつまでも、待ってるよ)


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