終焉を語る歌姫
01 天秤世界の守護者
――冬の世界は間引く箱庭
――夏の世界は量産する箱庭
――世界の均衡は保たれていた
――終焉の鐘が鳴り響くまでは
偽りと正しさ 語りかけ
命のあるべき姿 世界のあるべき景色が 永久に続けよと 嘆く
王がいた 広間に 突き刺さった剣が血まみれで
叶わぬと知った 理想失った 過去の亡霊 歩く
黄昏の地で ただ 箱庭を作り続けた
誰もが名前を忘れ 消えうせ 記憶からこぼれ落ちたとしても
いても まだ…… 膝屈せぬ 譲れぬ 願い抱き続け 空へと
託す思いを 未来へ
別つ運命 二つ 違えた立場が示す
失くした調べ 消えた導 ただ傍にあるだけで 戻らない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます