03 星涙の子守歌



 渡月わたづきが浮かぶ空 静寂満ちる暗闇

 明り照らす様に 子守歌 口ずさむ


 一人きりは孤独でしょう

 独りきりは辛いでしょう


 悲しいのならば こちらへおいで

 蘇る 腕の中 母のぬくもり


 幼い頃に 誰もが感じてた

 安心 安らぎ 幸福な夢 居場所

 いつか時の中に還る記憶


 渡月わたづきが微笑む 歌口ずさみながら

 そっと照らすよう 記憶に残す

 ように……


 独りきりは孤独でしょう

 二人ならば大丈夫


 悲しくなったら 絆思い出して

 腕の温もり 共にいる証に




 ――白い月が空を旅する さよならと手を振って

 ――残された星達は そっと…… 涙を零した



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