騎士かサブの男ならまだ良かったのに
結論から言おう、最悪である。まずは、これが事故の可能性。これはまだ希望が持てる。しかしだ、先ほど打ち崩された。尿意である。トイレに行きましたとも、限界まで我慢して。
さて、VRMMOの機能に排便が必要か?答えは否だ。もしも必要性があってとして、それをしたとしよう。それを全年齢向けゲームでやるのはアウトだ。
このVR技術だが医療にだって活用される。麻酔を使わずに手術だって可能だし、闘病生活での苦痛軽減でも大いに活躍している。
そう、そんな技術の中のゲームなのに今の状況は、全ての感覚がフルに機能している状況だ。
この状況による緊張での手汗や体の震え、胃がキリキリする感覚まで鮮明だ。そう、実装する訳が無い物ばかりある。
都市伝説や創作物で自分のキャラクターに成り代わる物があるがその可能性が非常に高い。
せめて男のサブキャラや教え子である騎士であれば良かったんだが。
机に伏せ、項垂れる。トイレでも項垂れたが。とにかく状況の確認だ。チュートリアルにいるから初期化状況になってたら詰みである。
ーーー
庭に出ると砂利を掴み真上に投げる、その後落ちてくる砂利を回避しながら全てキャッチする。
出来た・・・VRMMOが人気な理由に反射機能や身体機能のアシストがある。そう、レベルが上がるだけで世界のアスリート以上光景が自分で楽しめるのである。
所持アイテムは・・・そのままあるな。ならばまだ事故の可能性も、そうだ人に聞けばいいのだ。いくらAIを積んでいようがゲームである。なのでNPCは聞けばゲームにとって必要最低限の事は返答してくれる。たとえそのNPCが敵だとしてもだ。
ーーー
結果誰も答えてはくれなかった?この見た目のせいもあって、そんな物があったらいいねと優しく返答が来るばかり。これはいよいよをもって事故の線が薄れて来た。
頼む、夢なら醒めてくれ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます