第6話 突然な話

今日午前私とフーは誰にもバレない様に、お昼寝をした。

昼食前にはアラームで起きてフーとは別れた、私にとって今更フーは今は飛べなくてもそのうち飛ぶだろうと考えている、ヨウコ先輩に打ち明けたことによって焦りはなくなりリラックスしている。


食堂へ着きハンバーグ定食をいつもの様に食べる。

隣には当たり前の様にタクロウが唐揚げ定食を食べている、特に会話もなく時が進もうとしてた。

「おい!お前サボってただろ?」

と私達のテーブルにサクが来た。

「別に」私は素っ気なく返事をしたわざとだ。

「まあ、良いよ俺の知った事ではない。それより今日午後練終わってから暇か?良い所連れて行ってやるよ。」

「えっ?」私は不意をつかれた、今までプライベートでサクから誘われた事はなかったし、ここ以外では同じ時を過ごしたことは無い。

「空いてないのか?」

「あっ…空いてるけど…」

「よしっ決まりだな!また連絡するよ!」

とサクは去っていった。


「デートの誘いか?」タクロウはニヤニヤしながら私に聞く。

「知らないわよ、でも初めてだからびっくりした。」

「意外にもお前に気があったりするのかな。」

「まさか、私行くは」

私は午後練に向かった、今日は解錠の練習後筋トレをする予定だ。


解錠の練習をしてみるも集中が出来ない、私は今日サクとどこへ行くんだろうと色々な事を考えてしまうのだ、お陰様で解錠のタイムも縮まらない。

筋トレのスクワットも回数を忘れランニングマシンでのランニングもタイムを忘れていた。

ふと、周りを見るとサクがトレーニングルームにいた。

「ねえ、今日どこ行くの?」私は堪らず詰め寄りこう聞いたのだ。


「まあ楽しみにしとけよ、今のお前に見せたいものがあるんだ。」


今の私?

どう言う事だろう。


「また、連絡するからよろしくな」

サクはそう言ってトレーニングルームを出て行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る