第3話 同期
「まだお前飛べないらしいな」
と窓の解錠訓練中に隣にで解錠訓練しているサクに私は話をかけられた。
「うるさいな!ほっといてよ!」と私はムッとする。
「はい!解錠できました!」とサクは解錠を終える。
サクは同期の中では群を抜いて能力が高い、多分だが悠々にルーキーイヤーでデビューを果たす天才だ。
サクとは三太高等学校からずっと一緒にいる。
高校在学中からしっかりと目標を持ってこの三太物流に就職をしている。
「あんたは凄いわね。」
「当たり前だろこの位の事、絶対に今年デビューしてギンジさんと肩を並べて仕事したいんだ。」
サクもまた私と似たようにギンジさんに憧れを抱いている。
私は解錠の訓練を終えランチをする為、食堂に向かう。
四人がけのテーブルに三太高等学校から私と同様三太物流に就職したタクロウがハンバーグ定食を食べている所だ、私も同じくハンバーグ定食を持ってタクロウの席に向かう。
「タクロウお疲れ様。一緒に良い?」
「ああ良いよ」
タクロウは私と違い配達員ではなく、仕分けやリフト操縦する倉庫管理の配属だ、元々サンタになる気はなくただ単にリフトマンとして働いている。
「サンタは大変か?」
「うーん…まだまだ道のりは長いかな…ははは」
「まぁ、そうだろうなサクと比べればまだまだだよなフユナは」
「悪かったわね落ちこぼれで!」
「ムキになるなよ、そこまで言ってないだろ。」
「そう言えば…」
と私達は会話をした。
ランチを終え休憩の1時間過ぎた後は私はトレーニングルームに向かった、サクがベンチプレスをしていた。
私は挨拶もせず、鏡の前でウォーミングアップのストレッチを始めた。
しっかりやらないと身体が硬い為怪我に繋がる、大体いつも三十分はストレッチに使うだろう。
「相変わらず硬いからだな」
とサクが鼻で笑いながら言ってきた、ムカつくので無視をした。
サクはそのままランニングマシンに向かってった。
私もランニングマシンに向いウォーキングから始めた。
「お前この後トレーニング終えたら飛行訓練するのか?」
「そうだよ、あんたは?」
「お前と同じだよ。」
「また一緒かぁ…うっとしいからあまり話しかけないでね!」
私達ルーキーは各々自由にサンタになる為の訓練を積む、私達が今いる場所は訓練所なのだ、隣に倉庫がありタクロウ達が働いている。
食堂は皆で使用する為職場が違えども顔は合わすのだ、また訓練所に居られるのは二年間だけサンタとして見込みがなければ三太物流の倉庫や事務やその他他の事業に回されてしまうのだ。
また、サンタになってもサンタとして配達稼働は12月からの為、それ以外は他の事業で働くのである。
私はサンタになってもなれなくてもサンタトイと言うおもちゃ屋に二年を終えたら店員として配属される予定だ。
因みにヨウコ先輩は三太物流のトラック運転手を勤めている、またまた男勝りである。
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