第27話  てんかん発作

2017年1月。

妹は痙攣の発作をおこした。


朝、ギャーという叫び声が聞こえたので、部屋へ行ってみると、

白目をむいてベッドの上で痙攣していたということでした。

しばらくすると発作は収まり意識も戻ったので、

そのまま静かに過ごさせ、

精神科のH病院を受診したそうです。

妹はてんかん発作を起こしたのでした。


その後、妹はベットで寝ていることが多く、

自分から立ち上がることをしませんでした。

そして紙おむつを使うようになりました。


その後、2月に診察がありました。

施設からは職員が車椅子の乗せて妹を連れてきてくれました。

その時は母と私も同席しました。

てんかん発作を起こすたびに、脳がダメージを受けるので、

発作を抑える薬を勧められました。

薬には副作用があり、日中でも眠っていることが多くなるとのことでした。

本人も発作は苦しいでしょうし、薬を処方してもらうことにしました。


H病院の担当医はR寮の専任の医師で、だいぶ年配の方でした。

お母さんは、ターミナルケアちゅうのを知ってるかなぁ。

今後娘さんが、まあはっきり言って、死期が近くなって来たときどうするかっちゅことを、今から考えておいた方がいいってことだわな。

お母さんよりも先に逝くかもしれんちゅうことだ。


医師からの話に、母も私も言葉が出ませんでした。




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