第12話 新しい生活
夫と私は2階で生活をしていました。
1階には主人の母が生活をしていました。
1階の和室が空いていたので、その部屋を妹が使うようにしました。
妹は昼間は2階にいて、夜は1階で寝るという生活をしていました。
昼間は出来るだけA施設に行けるように、
夫と私が出来る範囲で送迎をしました。
一緒に暮らし始めて驚いたことが沢山あります。
とにかく風呂が長いのです。
脱衣所に入ってから出てくるまで、2時間かかりました。
夜になるといつもバック中の整理をしていました。
それから、知らぬ間に私の貴重品を持ち出しました。
スマホとか車の鍵を自分の部屋に持って行ってしまうのです。
母が言っていたように、夜は中々寝ませんでした。
部屋の灯りがずっと点いているのです。
夜中に見にいくと、起きて何かがさがさやっていることもあれば、
布団に倒れこむように寝ていたこともありました。
睡眠が不規則になっていたのでしょう、たまに昼間に死んだように眠っていることが度々ありました。
妹は特に母親に会いたがることもなく、見舞いに行っても気が抜けるほどさっさと帰りました。
口うるさい母親から解放された気分だったのでしょう。
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