第10話 地域包括支援センター

地域包括支援センターのB氏から、私のところに連絡がありました。

母と妹のことで話がしたいと言われ、B氏のもとをおとずれました。

A施設から連絡があって、母親が膝痛であまり動けない状態のようですが、

福祉の制度を使って支援できますが、どんな支援が必要なのか一緒に検討していきたい。

そんな内容だったかと思います。


私は障害者の福祉については全く知りませんでした。


2012年4月。

実家でケア会議が開かれました。

当時母は81歳。

妹は49歳でした。

狭い自宅に、B氏、福祉課の担当者、A施設の担当者、母のケアマネージャー

あと数人の方が集まりました。

そして現状把握ということで、

実際にかかわっているそれぞれの担当者が話し始めました。


現状を整理しますと、

妹は週に2回施設に通所。

物忘れなどの症状が見られる。

母親は膝痛が悪化して、動くのが不自由な状態。

食事はなんとかしているものの、

掃除、風呂などはどうしているのか不明。

母親が膝の治療を受けたくても、妹の世話があるので受けるのをためらっているのではないか。

たぶんそんな内容だったと思います。

こんなに多くの人が妹にかかわってくれているのかと

最初はありがたいと思いました。





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