第2話誕生

 1963年4月に佐藤家の三女として妹は生まれました。

当時私は2歳で幼く、ほとんど記憶にはありませんが、

誰か大人の男の人に、生まれたからお宮に行こうと言われたのが記憶に残っています。


私がものごころついた時には、人とはちょっと違う妹がそこにいました。

何が違うのかというと、

顔が違うのです。

言葉もわかりづらく、何度も聞きなおしてようやく理解するのです。


田舎ですから、近所の人は皆知っています。

直接知っている人はまだいいのですが、中途半端に知っている人は

あの家の子は・・というふうに言われているような気がしました。

昔でしたので、障害者は目立ちますし、区別してはいけないという意識も低かったと思います。

あからさまに馬鹿にされたこともあります。

もちろんそんは人ばかりではないのでしょうが、そんなことばかりが記憶に残っています。




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