あとがき

 えー、そんな訳で、説明台詞なしSSサンプル1に地の文をくっつけてちゃんとした小説の形にしてみました。えっと、ちゃんと小説として読めますよ……ね?


 この説明台詞なしSSシリーズは、自主企画にSS募集している企画があった事から思いついたんです。台詞だけで物語を作る場合、絶対説明台詞が多くなるよなと。

 それって会話としては不自然じゃん。説明台詞を全く入れないSSでちゃんと物語として成立するかやってみよう! と、言う流れでした。

 最初に完成したこのサンプルですけど、説明台詞を省く事だけに力を入れて作ったので、SSの時点ではとても評判が悪かったです。うん、想定通り。


 そこで終わっても良かったのですけどね、これ、みんなで好き勝手に地の文を入れると面白いんじゃ? と思ってしまって、調子に乗ってサンプルを5つも用意してしまいました。5つもあれば誰かがこの企画を面白がってくれるかもって思って。

 企画を立ち上げた時、最悪誰も参加しないかもとすら思っていたので、参加者が5人(※執筆時)も現れてくれたのは本当に有り難く思います。


 さて、それではこのサンプル1についてのあとがきに移りますね。


 この話は幽霊のカズオと霊能力少女のレイコの活躍する話ですね。SSを書いていた時は設定も何もなくて、その時の勢いで書き進めていました。

 どこかで見たような展開の話に見えるかもですが、まぁ主題が説明台詞をなくしたSSと言う事でしかなかったので、ストーリー的には王道のよくあるアレなのも仕方がないのです。書いている方は結構楽しかったのですけどね。


 レイコに活躍の場を持たせようとしたら、最強少女になってしまっていました。彼女のイメージは夏目友人帳の夏目レイコですね。名前、一緒になっちゃいましたけど(汗)。もしかしたら友人帳も持っていたりして。


 この物語で私が一番独自の要素を出せたなと思ったのがカズオの特殊能力です。そう、機械を狂わせる、暴走させる力。この元ネタはですね、昔の心霊番組『あなたの知らない世界』なんです。知っている人、同年代ですね! つまり知らない人も多い事でしょう。番組名だけは知っているって人もいるかも。


 あなたの知らない世界とは、視聴者からの投稿を元ネタにしたオカルト再現番組……だったと思います、多分。その再現ドラマでは、幽霊が出ると機械が不調になる事が多かったんですよ。これをカズオの能力にしたらいいなと思って採用しました。

 レイコは過去にこの能力をフル活用して悪戯しまくるカズオの能力を封じたんですね。他にも色んな能力を封じているのかも知れません。設定はしてませんけど。


 暑いなあと言う愚痴から始まり、涼しくなったで終われたので物語の流れとしてはいい感じで終われたなと自画自賛しています。男の子の正体を龍神の子供にしたのも、雨が降る落ちを思いついたからなんです。

 あ、男の子の名前は設定していません。自己紹介するシーンが書けなかったので、そのまま流してしまいました(汗)。


 と言う感じですけど、勿論これは私が書いた場合の地の文であって、あくまでもサンプルです。SS状態の時に違う話が思い浮かんだなら、それも正解なのですよっ。

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