この世界の遊び方

ここからはこのワールドセッティングを使用した遊び方を説明します。


●ルールブックの記述変更

 ルール上の名称定義が厳密なものに関しては、基本ルールブックの記述を以下のように読み替えてください。


 ステラナイト→番い

 ブリンガー→アダム(青の指輪)/イヴ(赤の指輪)

 シース→アダム(青の指輪)/イヴ(赤の指輪)

 

●輝きの鳥籠におけるステラナイトの覚醒

 この世界でも通常通りステラナイトとして覚醒します。

 女神様はあなた達の記憶の楔を通して加護をもらって星の騎士へと覚醒するのです。

 片方が楽園人の場合は、他の階層から来た人が来た時点で、その来訪者の記憶の楔を通して女神さまにもつながります。

 これによって目覚めると同時に出会うことで星の騎士の契約がなされるのです。

 

 ただし、記憶の楔がなくなれば当然、皆さんは星の騎士にはなれなくなります。

 そんな状態でも変身できる場合は、それは女神からの加護ではなく、世界による星の騎士の戦いの再現に他ならないのです。


●タイマンキャンペーンの進行

 このワールドセッティングでは、俳優一人と監督一人、この二人だけで行います。

 ここからはどのようにシナリオを進めていくか、また戦闘はどのようにするかを説明します。


・キャラ作成について

 キャラ作成はブリンガーもシースも通常通り作成します。

 また、作成する際には必ず、ブリンガーかシース、最低でもどちらか片方は他の階層出身で作成してください。

 

 楽園人でキャラ作成する際は、この世界が「輝きの鳥籠」になる前の世界、つまりは眠りにつく前の物語や所属、希望/絶望などを決めてください。

 物語表は「基幹世界出身用」の物語表で2と12の出目を以下のように変更します。


 2:巫女:かつてこの世界で神様を信仰し、崇めていた信者です。この眠りも神様の導きとして受け入れたのでしょう。

 12:星の騎士の生き残り:かつて星の騎士であったが、魂の輝きを認められて眠りについた人です。


 そして、楽園人はこれらの過去について全て忘れています。記憶喪失になっております。

 これは、元からこの鳥籠の中にいた人が女神とつながるために、かつての記憶全てを記憶の楔として女神の方へ投げてしまったためです。

 そのため、楽園人は世界の言う通り、夫婦になって仲良く暮らすことが目的でもありますが、同時にこの世界を出ることで失った記憶が戻るような気がしています。


・シナリオ進行について

 本セッションでも一回一回の卓は通常通り、第一章、第二章、幕間、最終章、カーテンコールと進んでいきます。

 そして、第一章と第二章の間に必ず間奏を入れましょう。この間奏はエネミーの過去ではなく、今手に入るこの世界の情報についてです。

 その世界の情報を見て、二人の関係を考えて、そしてカーテンコールを行う前にその時点でのキャラたちの考えによって、次回の卓のルートが変わります。

 

 ルートは二つあります。

 一つは世界の言う通り、愛する人とともに暮らしていく「鳥籠ルート」

 もう一つは己の願いのために世界に反逆し、脱出を目指す「脱出ルート」です。


 ただし、三回目の卓終了時に結婚し、子供を作ることを決意しない場合はその時点で世界との戦いになります。

 その場合は勝率は1割以下、相手には絶対に勝てない、と思えるような舞台とエネミーを用意して戦いましょう。


 妊娠すると決意した場合でも、最終的に脱出するかそれともこのままこの鳥籠の中で幸せに暮らすかを選択できます。

 最後の最上層まで来て、そこで脱出を選択する場合にはこの世界との戦いになります。

 しかし、こちらの場合は相手を十分倒せる場所にいるので、勝率4割ほどの舞台を作って戦いましょう。


 また、子供を作ることを決意したところから、一回の卓ごとに「妊娠発覚」→「妊娠中」→「出産直前」→「子育て」と状況が変化していきます。

 そして、「子育て」の状態での最終章を終えた後、最後の選択肢をしてもらいます。

 そのため、最短で5回、最長で7回のキャンペーンになります。


・プロローグやステラバトル開始時の詩について

 開始時の詩は全て元々の学園都市のものを使用してください。

 ただし、このプロローグなどの詩は全てこの世界が再現したものにすぎません。

 そのため、途中でノイズ音などを描写するとより雰囲気が出るかもしれません。


・最終章について

 学園都市から以下の点が変更されます


▼スタンダード(エンブレイス戦)

 最終章でも皆さんは願いの決闘場へ転移されますが、正確には願いの決闘場ではなく、塔の大広間にて行われています。

 その門番が皆さんの相手となります。

 すべてこの世界がかつての戦いを再現したものであるため、通常通り戦闘を行い、勝利すれば願いの決闘場は解除され、再び大広間を訪れると、今まで開かなかったその扉が開くようになっているでしょう。


▼イレギュラー(エクリプス戦)

 エクリプスの正体は、鳥籠での永遠の幸せを享受したかつての星の騎士です。

 彼らはこの鳥籠を壊そうとするあなた達を止めに来たのです。


 この場合、第一章、第二章では、鳥籠の中での永遠に続く幸せな楽園での生活を演じてください。

 そして、幕間では自分たちの楽園を守るために、鳥籠を出る演出で行ってください。


 星の騎士の勝敗に関係なく、エクリプスは戦闘後、再び鳥籠の中へと戻っていきます。

 そして、カーテンコールでは再び永遠の楽園生活を演じてください。


・戦闘について

 今回のセッションではタイマンであり、騎士一人とエネミー一人の戦いになります。

 それに従い、戦闘を以下のように変更します。



・世界の加護

  この世界でも歪みを得ることで歪みの共鳴を行えますが、歪みを得る以外にこの効果を受ける方法があります。それが「世界の加護」です。

 歪みを得る代わりに「世界の加護」を使用することで、イモータルライフや異形化を行うことができます。

 この「世界の加護」は使用回数に限度はありません。何度でも使用できます。

 ただし、「世界の加護」を使用した場合、ブリンガーかシース、どちらかの「物語」「所属」「希望/絶望」「願い」を一つ消します。

 もしもどちらか片方の「願い」を使用した場合、その時点で脱出することはできなくなります。脱出することはできなくなりますが、それ以降も「世界の加護」を使用することはできます。

 そして、「世界の加護」で使用したものは以下のように変わります。

 物語→輝きの鳥籠

 所属→輝きの鳥籠

 希望/絶望→あなたが大好き!!

 願い→この世界で夫婦として永遠に幸せに過ごすこと


 そして、変更した内容に合わせて、そのキャラの記憶も変わります。記憶が変わったことは当人にはわからず、昔からそうだったように感じるのです。

 「世界の加護」で、楽園人のものを使用した場合、楽園人はもしも脱出できた際に、使用した記憶だけは戻らなくなります。


・エネミーのデータ

 このセッティングで使用するエネミーは、ルールブックに記載された「アタック判定のダイス+1」が適用されません。

 耐久力とアタック判定ダイスの増加は、3段階用意されています。難易度については卓をする前に監督と相談して決めましょう。

 また、キャンペーン中に最初はイージーでやっていたけど、もっと上の難易度もしたい、ということであれば、その都度監督と相談して変更してもいいです。

 このセッティングは、監督と俳優、二人で作る世界ですので、沢山相談して決めましょう。

 イージー:耐久力+15

 ノーマル:耐久力+30

 ハード :耐久力+50、アタック判定時ダイス+1


・勲章について

 勲章はこのワールドセッティングでも獲得できます。ただし、その勲章を用いて願いを叶えることはできません。その勲章は再現されたもの、なのですから。

 監督によっては、この勲章を他のことに用いてもいいです。


 例えば、シナリオ最終話の、最後の戦いの際に騎士の皆さんにメリットを入れることも……。

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