重要ワード集
・神の御柱
この世界の中心に存在する天まで届くほど巨大な塔です。塔の壁面にはところどころにリンゴの木が絡み付いており、毎日リンゴが落ちてきます。
中は螺旋階段になっており、ところどころに隠し部屋などもあるかもしれません。
そして、螺旋階段を上っていった途中にある踊り場には大きな門があり、戦いのときにはこの場所へと転移されて、そこで世界の敵と戦うのです。
☆世界の真実
この塔こそがこの世界を作り出した神様そのものです。
そして同時に鳥籠という名の世界を存続させるために支え続ける柱でもあり、この世界から脱出するためにはこの柱を壊す必要があります。
この塔の中にある隠し部屋や門にはかつての神様の記憶が刻み込まれており、それを読み解くことでこの世界の真実を知ることができるでしょう。
世界の敵の正体は実はかつての娘夫婦が生きた再現を行うために作り出した存在です。
神様自身も、この戦いで娘夫婦の絆が、魂の輝きがより深まったことを確かに認めていたのです。
そのため、少しでもかつての娘夫婦のような強い魂の輝きを見出すために、神様はあえて試練を出しているのです。
そして、この塔を上り続けた最上階には、沢山の鳥籠が眠っています。
その鳥籠には全てに人々が眠ったままで閉じ込められています。
彼らはずっと幸せな夢を見続けています。魂の輝きともなる、夫婦の幸せな夢を……。
もしもあなたたちがこの楽園を受け入れる、または神様に敗北したならば、あなた達夫婦と子供もこの鳥籠に入れられて、ロアテラがいなくなるまで永遠に幸せな夢を見ることでしょう。
そして、同時にこの鳥籠こそがこの世界を存続するための燃料源にもなっています。
ただし、燃料源とは言いますが、消費していくことでなくなる、ということはありません。彼らは鳥籠の中でずっと幸せに生活し続けて、それによって魂をずっと輝かせ続けているのです。
この技術はこの世界の神様が作り出したものです。この技術があったからこそ、ロアテラにずっと狙われ続けたとも言えます。
そして、この鳥籠こそが燃料源ということは、これを破壊すればこの世界も崩れるということです。
この世界を破壊するのであれば、この最上階で戦う以外にないのです。
とはいえ、夢の世界でずっと幸せであり続けている人々はそれを許すでしょうか?
この世界は攻撃する手段を持っていません。すべて守り、存続させ続けるために使っているからです。
でも、世界は出来なくても、この鳥籠の人々は違います。
人々がこの世界を存続させたい、そのためにこの世界を壊そうとする騎士たちの前に立ちはだかることもあるでしょう。
そうして立ちはだかった騎士たちは、戦いの後は再び鳥籠へと戻って永遠の夢の続きを見続けるのです。
・屋敷
夫婦が暮らすための屋敷です。
西洋風の屋敷で、自然の景観が損なわれることの無い、自然と調和したデザインとなっています。
中もとても豪奢で、埃一つないです。二階建ての屋敷で、一階には大広間や厨房などがそろっています。二階には寝室と子供部屋があり、寝室にはダブルベッドが備え付けられています。
常に屋敷の中にはメイド服を着た精巧な人形があなた達を主として働き続けています。家事はすべて人形たちが行い、食料も人形たちが集めてきます。
そう、この屋敷はあなた達が夫婦としての役割を全うできるようにサポートしてくれる、あなたたちだけの家なのです。
☆世界の真実
この屋敷はかつて神様が愛した人と一緒に暮らした家であり、愛した人が亡くなった後は娘を大切に育てた場所であり、そして娘が大切な人ができたときは娘夫婦が暮らせる家として譲り渡した屋敷でもあります。
そして、この屋敷にある寝室とは、神様と愛した人が暮らした場所でもあり、娘夫婦が暮らしていた場所でもあるのです。
・楽園人
もしもあなたが元々の世界では星の騎士ではなく、たった一人でここにきてしまった場合、一人の人物がそこにいることでしょう。
その人は、記憶を失っており、何故ここにいるかを知りません。ですが、あなたを一目見て恋に落ちてしまったようです。
そのため、世界からの指示もあり、あなたのことを慕い、子供を作りたい、幸せな家庭を築きたい、と思っていることでしょう。
そして、同時に、あなたを慕っているその人物こそが、あなたがこの世界でともに戦う運命の人でもあるのです。
☆世界の真実
この人物は、かつて世界が滅びる前に神様が集めた「魂の輝き」を持った人々です。
しかし、世界が起こしたわけではありません。彼らは元々「魂の輝き」、つまり星の騎士になる運命を持った人々なのです。
そして、その運命の相手がこの場所に来たことでつながり、自然と目覚めたのです。
ただ、そうして目覚めた人は必ず記憶喪失になってしまいます。
その理由は、この世界に来た人物とつながったことで、その人の記憶の楔ともつながり、女神様ともつながったのです。
ただし、この世界の人々は女神さまの加護を受けづらい性質を持っているようで、それでも星の騎士となるために女神様に自らの記憶を捧げてしまったのです。
自らの記憶を外の女神様へと預かってもらうことで、女神様とつながり、星の騎士へと変ずることができるようになるのです。
ですが、彼らの記憶も、もしも女神様のいる基幹世界に行くことができたのなら、もしかしたら取り戻せるかもしれません。
そして、それを彼らは本能で感じ取っていることでもあるのです。
・世界の加護
この世界で戦う際に世界からの加護を受け取ることで「歪みの共鳴」と同じような加護を受けることができます。
この加護は何も捧げることなく、無償で受け取ることができるのです!
これもすべて、世界が皆さんに幸せな家庭を築いてほしい、という証なのです。なので皆さん、どんどん、世界からの加護を受け入れましょう。
☆世界の真実
世界にとって、かつての世界での記憶は邪魔な存在です。それがあると外の世界に戻りたがってしまうからです。
そのため、世界は二度と外の世界に出る人が出ることを防ぐために、加護を与えるのです。
そして、そんな世界からの加護を受け入れるということは、この楽園での生活を受け入れると同義です。
もしも受け入れたのであれば、あなたの記憶の一部が失われ、代わりにこの楽園での生活に置き換わるのです。
故郷も、学園も、過去も、そして願いすらも……すべて、この楽園のものへと置き換わります。そして置き換わっていると気づくことはできないのです。
そして、もしもこれが楽園人であった場合、世界の加護を受け入れる場合は、女神に捧げている記憶を奪われることになります。
奪われた記憶は永遠に戻らず、たとえ基幹世界にたどり着いたとしてもその記憶が戻ることは決してないでしょう。
・
この世界に来ると同時にあなた達にはこの指輪を渡されます。その指輪はあなた達の存在証明でもあり、同時に結婚指輪でもあります。
どちらも半欠けの指輪を二つ渡されます。その結婚指輪は誰がはめてもぴったりになるそうです。指輪は一つには小さな赤の宝石が、もう一つには青の宝石がはまっています。
そして、この世界での結婚とは、半欠けになっている指輪をお互いが交換することです。夫となる人には妻に赤の宝石の指輪を、妻となる人には青の宝石の指輪を交換するのです。
青と青の指輪同士、赤と赤の指輪同士を組み合わせると、ペアリングとなる仕掛けになっています。
これを行うことで、二人は正式に、お互いの意思で結婚した、という証明になります。
また、青の宝石の指輪を女性が身に着けると男性器が生えてきて、赤の宝石の指輪を男性が身に着けると女性器と乳腺、子宮ができます。
そのため、たとえ同性同士であったとしても子作りをすることができるのです。
☆指輪の秘密
この指輪はかつて神様が娘夫婦のために用意した指輪です。
娘夫婦は最後の戦いに臨む際に子供にこの指輪を託したそうです。
そして、その子供はこの指輪があったからこそ、外に出る決心を固め、再びこの世界に残していきました。
ゆえに、この指輪を身に着けるものは神様にとっては愛する子どもたち同然、という認識になるのです。
そして、この指輪を結婚の儀式以外で外すことがあれば、その時はこの世界から拒絶され、外へと、ロアテラに喰われ、何もなくなった世界へと放り出され、そのままロアテラに喰われてしまうでしょう。
・記憶の楔
この世界に来た人が元の世界とのつながりを保つために作られた楔です。
この楔があることで、自分自身がここの住人ではない、元々暮らしていた世界がある。
だからこそ、元の世界に戻ろう、と考えることでしょう。
そして、この楔を通して二人の女神とつながり、そこから女神やロアテラすらも遮断したこの世界でも加護を受け取ることができるのです。
☆世界の真実
この記憶の楔の正体は、実はしっかりとは分かっていません。
鳥籠の中と外をつながるものがあったから、それを記憶の楔として使っているのです。
ただ、もしも神様の力で隔絶されているはずの中と外がつながるものがあるとすればそれは……
運命の赤い糸、なのかもしれません。
・召使い人形
この世界には人はいませんが、人と同じくらいの大きさの人形がいます。
彼女たちはあなた達夫婦を主人として、身の回りの世話や家事全般、食事などを作ってくれます。あなた達が望めば娯楽用品だって用意してくれます。もしも妊娠した場合には、その対応をしてくれる乳母人形も存在しています。
そう、人形たちがいるため、あなた達は夫婦としての仕事以外はしなくてもいいのです。
そのため、夫婦としての使命にだけ、集中してもらって大丈夫なのです。
☆世界の真実
この人形たちは一切の意志を持ちません。受け答えなどはしますが、彼女達は神様があなたたちがずっと安心して暮らせるように用意した人形なのです。
彼女たちは指輪を持った人、そしてその指輪の所有者の血筋を持った人を主人として動くだけの人形なのです。
ですが、彼女達は丁寧に扱ってあげてください。彼女たちはあなた達の楽園生活を末永く支えてくれる存在ですから。
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