第11話今日は爺さん
今日は区役所に行った。
今年に入って年金を支払う余裕がなくずっと滞納していた。
督促ハガキも頻繁に送られてきていたが封も切らずにそのままにしてあった。
最近送られてきたハガキに警告的に『重要!』と記されていたので
こりゃあ本格的に区役所に赴いた方がいいなと思い月曜日に行くことにした。
何度もハガキ送ってきてもらうのも悪いしね。
そして区役所で手続きをしてもらった。
電車で移動して市内の都心部へ行く。
今日は図書館が休みなので裏側に面した公園のベンチに座って本やスマホなどをいじっていた、とそこへお爺さんが話しかけてきた。
昨日のお婆さんに続けて今日はお爺さん。
「ちょっとすみません。
体の痛いところとかないですか?」
ああこの
以前一度他の場所でされたことがある。
体に触れず「気」のような力で体の痛みをとるといったものだ。
案の定、お爺さんは自分が以前された通りのやり方をしてみせる。
「これって○○ですよねぇ?」
「何度かされたことある?」
「ええ一度だけ」
前を通り過ぎてゆく人たちはこの光景を見てどう思ってるだろ、
そんな多少の気恥ずかしさ、されるがままにじっとしてる間のなんともいえない感じ、
気のじんわり感なのかなんともいえない感じで体温が上がってるのか
ただただ虚空を見てるしかなかった。
「どう軽くなったでしょ?」
「そうですね、軽いです」
実際に軽く感じるんだよね。
あら不思議!
それからいろいろと話を聞いて
1時間ほど経っていた。
80歳のお爺さん。
観葉植物のおかげかなぁ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます