造形家

音澤 煙管

列車という時の中、人生のレールの上で。






粘土を練るは幼い時の、

楽しい頃だと懐かしむ。


頭に残るトラウマは、

ワッパを付けた自転車で

転ばぬ様にひ弱に漕いで。


胸に残る想い出は、

今という苦時を薄くする。


脳裏に残る笑顔には、

悔やむ想いが溢れ出す。


時の棚に並べた物は、

我遺作と胸張るも

苦い時の集傑作。


人は皆造形家、

明日の歓び見知りたくて

昨日までを盛っては削る。



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造形家 音澤 煙管 @vrymtl

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