◇2024.5.21◇日記のような手紙◇

5月21日(火)映画「マドモアゼル」


寝る前とか、病院の待ち時間は読書していることが多いけど、最近は食後とかお風呂上がりとかにYouTubeを観ることが増えた。

いくつかお気に入りチャンネルはあるのだけど、今日みつけたのは映画紹介のチャンネル。

※新タニムラ洋画劇場【ホラー映画解説channel】

紹介されていたのは


「マドモアゼル」(1966年公開)


イギリス・ニュー・ウェイヴの一人であるトニー・リチャードソン監督がフランスヌーヴェルヴァーグの代表的女優の一人ジャンヌ・モロー主演で撮った英仏合作映画。

脚本はフランスの異端作家ジャン・ジュネ

マドモアゼルの心に潜む欲望と悪徳。


この作品、わたしは寡聞にして知らなかった。

ジャン・ジュネについては名前を知っているくらいだったのだが


《フランスの作家・詩人ジャン・ジュネは、生後7ヶ月で売春婦だった母に捨てられきこり夫婦の養子となった。その体験をいかして本作の脚本を書いた。少年時代から窃盗、男娼、麻薬密売などの悪事に手を染めたジュネは、獄中からジャン・コクトーに作品を送り文才を認められる。終身刑になるところをコクトーやサルトルからの懇願で大統領恩赦を受けた。日本でも三島由紀夫らが強烈にジュネを支持した。》


完全解説してくださっているのでネタバレもありなのだが、とても丁重に追ってくださっているので、むしろ、わたしは観てみたいと思った。

サイコホラーなので後味は良くないけれど。


人間の善と悪というものの複雑さ。表面と内面、歪みながら蓄積されていくもの。

喉を締めあげられるようにラストへと向かっていく感覚。


タニムラさんは他にもサイコホラー映画を紹介されているので、またじっくりと観たいと思う。

あまりにもグロテスクなものは苦手ではあるけれど(この辺は臆病者)深淵から闇を覗いてみたくなるような歪みや澱みも、わたしは持っているので。

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