◇2024.2.23◇日記のような手紙◇

2月23日(金)山の家にて


雨はまだ降ったり止んだり。

寒の戻りで、また冷え込んでいる。

そんななかだけど、レンタカーを借りて末っ子の運転で次男が住む山の家へ。

三連休になるので、息子たちとわたしで久しぶりに過ごすことにしたのだ。


だのに、うーむ、このところの寒暖差のせいもあってか、わたしが行きの車の中で車酔いしてしまう。

なんだか調子よくないなぁと、窓を開けて空気を吸い込んで、気分転換していたんだけど……。

あ、これダメなやつだ……吐きそう……。

スーパー袋二枚重ねしてティッシュを中に敷いたのを急いで用意してもらって、それに顔を突っ込む。

吐けば少しはラクになるんだけど、嘔吐えずくばかりで吐けない。

白内障手術後の嘔吐地獄を思い出して涙目になる。

それでも、少しだけもどすとマシになったので、後部座席で長男にもたれかかって、グッタリ。


しかし、車は有難い。

バスと列車を乗り継いだり、タクシーを使ったりするよりも早い。

こんなふうに体調を崩しても、息子の運転なら融通が利くし、余分な気兼ねもしなくていい。


でも本当に息子たちには感謝しかない。

気遣って労わってくれて、みんな優しい。


親子間でも上手くいかないことは沢山あると思う。

一人一人、別の人格を持っニンゲンだもの。

ましてや、大人になれば、それぞれが抱えるものもできる。


親子に限らずだけど、当たり前ではないのだよなぁ、支えて支えられて。

それができることは幸せだ。


◇◆◇


そして、無事に山の家へ。

次男が敷いてくれた布団に横になって、暫く眠った。

息子たちの声で目を覚ます。

わたしが寝ている間に、みんなで食料品の買い出しにいっていた模様。


「大丈夫?」「調子はどう?」

と聞いてくれる息子たちに

「吐き気もおさまったし、もう大丈夫よ」

と答える。

心配かけてごめんよ。



顔を見て近況を話し合う。

色々なことがあるけど、こうして山の家でみんなで集まって、ご飯食べて、話をしたり、テレビみたり、本読んだり、それぞれ過ごす静かな夜。



仏壇の前で改めて手を合わせて

「大ばあ、お父さん、お母さん……ただいま」


いつもありがとう。


亡き人たちと語りながら、山の家の夜は更けていく。

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