◇2023.4.15◇独り言みたいな手紙
4月15日(土)霧雨の降る日に
昨夜から降り続いていた雨は小降りになったようだけど、空は一面の薄灰色の雲に覆われています。
朝から目の痒みに悩まされていて、無意識に擦りそうになるので、アレルギー用の目薬も追加してさしました。
しかし、うう……痒みというのも地味にイライラしてしまいます。
あちこちガタがきていて、その痛みだのキツさや鬱々や不安などを道連れに歩いていくしかないわけだけど。
自分に言い聞かせて、納得しているつもりなのに、こんなふうに、ぽろぽろと弱音やら愚痴が零れ落ちてしまう。
ちゃんとしたオトナに未だになれずにいる、頼りないわたしです。
◆☪︎◇
最近、夜あまり眠れないせいか、うたた寝をしていたみたい。
それにしては、長く眠ってしまっていたようで。
目覚めると、外は薄暗くなってきていて。
夢を……みていた残響のようなものはあるのに、もの寂しいような感情だけが胸に落とされているだけ。
本を手に取る。
最近は、画集をみたり、詩集や歌集を一字一字ゆっくりと、味わうように読むことが増えた。
◇寺山修司 未発表歌集
「月食書簡」
はじめの一ページと終わりの一ページだけは黒地に白文字。
1ページの真ん中に短歌が一首だけ。だから、じっくりとその作品と向き合える。
この本の構成、いいな。
わたしなんぞは、好きなだけの愚鈍な一読者に過ぎないので、ひたすら味わって噛み締めて、自分と会話する。
語彙力が足りないから無口になってしまうけど……。
批評や評価は、相応しい方々に任せて、わたしはただ、ゆっくりゆっくり読んでいこう。
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書物のなかに海がある
心はいつも航海をゆるされる
――寺山修司(劇作家・詩人・歌人)
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そして深夜、雨はまだ降り続いている。
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