◇2023.1.21◇あなたへの手紙

1月21日(土)

「今はないものについて考えるときではない。

今あるもので、何ができるかを考えるときである」

――ヘミングウェイ(アメリカの小説家) 


     ◇◇◇


寒波襲来。

コロナ禍が続くなか、電気代、ガス代の値上げを身をもって実感している今日この頃です。

加えて物価の高騰(T T)

溜息ばかりでてしまいますよね。


このトンネルを抜けたら……と我慢の日々ですけど、年齢的にも持病を抱えていると、不安や焦る気持ちが大きくて。

自分が、いかにヘタレかを思い知るのはこういう時です。


心身のギリギリ境界線を頼りなくでも歩いているけれど、いつまで……どこまで……。

なんて、考えてもしょうがないことですのに。


そんな時に見つけたヘミングウェイの言葉。

すっと心に入ってきました。


明日のことは結局、明日の自分に任せるしかない。

そうなのですよね。

この手にないものに囚われるよりも、今あるものでてきることを考えよう。

とはいえ、人間……というか、わたしはヘナチョコなので、そう思っても揺れて凹んで、そんなにスッキリとはいきません。


それでも


心にこの言葉を仕舞っているだけでも、少しラクになるような気がして。



最近は、ずっとポアロおじさん(灰色の脳細胞、エルキュール・ポアロ)の探偵譚ばかり観ています。


心が弱った時に、みたいもの聴きたいものというのは、不思議とその時々で違って……。

晩年の父が入院していたホスピスに通う道すがら、ずっと聴いていたのは、サティの「ジムノペディ」でした。それこそ、すがるように。


小野不由美さんの「十二国記」に救われたこともありましたっけ。


西原理恵子さんの「毎日かあさん」や「パーマネント野ばら」に想いを重ねたり。



人間って、そんな強く清廉にばかり生きられるものじゃないです。少なくともわたしはそう。


落ち込んで怖くて、みっともなくも足掻いて……正解のほうが少ないくらいかもしれない愚か者だけど。


だからこそ

今あるもので、何ができるかを考えないと、なのですよね。


そんなことを考える週末です。

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