◇2023.1.14◇あなたへの手紙

1月14日(土)

「大丈夫、大丈夫、いつかはここを抜ける日がやってくる」

――吉本ばなな(日本の女性作家)

 

     ◇◇◇


実は今週はじめに、同居する長男の会社の上司の方が、コロナ陽性になりまして(その日の仕事終わりに電話で連絡がありました)

長男自身は濃厚接触者にはあたらないということでしたし、その時点でも発熱や症状はないとの事でしたが、わたしは基礎疾患持ち、重症化リスクが高い。


念の為に次男と話し合い、その日から山の家に住む次男のところで寝起きして通勤しようと思うと長男。


万が一自分が陽性となった時に感染させてしまうのを恐れているようで

「お母さんの体調も心配だけど、とにかくこういうことにして、LINEで状態をお互いに連絡しあうようにしよう」

と、いうことになりました。


まずは3日間様子をみてから、症状が出なくても簡易検査をする。そのうえで陰性なら、自宅に戻ってくるとのこと。


この長い3年にも及ぶコロナ禍。地方の辺鄙な田舎住みとはいえ、今まで近くでコロナになったという話を聞かなかったので、今更ながらに現実を突きつけられた気がしました。


結果から言えば、長男は3日経って症状もなく、検査結果も陰性だったので、念の為にそれでも1日様子をみてから自宅に帰ってきたわけですが。


今の変異ウイルスは感染力は高いけれど、基礎疾患持ちでなければ重症化はしにくいと言われていますが、それも個人差はありますし。


病はコロナだけではないし、できる限りの感染予防対策をしたら、あとは心配をしだしたらキリがないのかもしれませんけれど。

それでも、毎日の感染者、死亡者数を見れば、不安はいやでも募ります。


わたし自身は普段、一人でいることは苦にならない方なのですけど(今は有難いことに、携帯電話もネットもありますし)

体調が安定していない今は、やはり心細くもなり……。

ヘタレなのは今に始まったことじゃないけれど、何だかえらく気弱に。


でもね……やっぱりねぇ、こんなわたしでも一応、親なので。息子らに余計な負担や心配はかけたくないと思うのです。

弱虫ではあるのですけど、息子らに弱音は……吐けない。

親として、人並みに充分なことをしてやれなかったという思いはずっと消えませんから。



で、長男不在の数日間。


どうにか、冬の夜、不安な気持ちをそらせて……と考えまして。


うーん、読書は最近の目のカスミで長時間集中が難しい。


そうだ!久しぶりに大好きなアガサ・クリスティの探偵シリーズから……エルキュール・ポアロにミス・マープル……。

今回はエルキュール・ポアロにしよう!


何度も観てるんですけどね。

原作も全作品読んでるし、もちろん犯人まで覚えている。

それでもいいんですよねぇ。

知ってても面白い。

映像になると、その時代の風景、街並み、食べ物、服装、魅せられます。


クリスティ作品、ミステリーとしては、もうクラシカルな部類に入るかもしれません。

今はもっと奇抜な目をひく作品も、裏の裏の裏!?をいくような、どんでん返しも沢山あるし。

でも、どうしてなんだろうなぁ。登場人物が生きている、というか。魅力的なんですよね。人間臭くて。だから惹かれてやまない。


おかげで夜は、ずーっとポアロおじさん(作中で若い女性に対して、自分のことをポアロおじさんというシーンがあったりします)たちと過ごしてました(笑)


吹き替えで観ていたんですが、ポアロ(デビッド・スーシェ)の熊倉 一雄さんの声がまた、ポアロそのものなんです。


またわたしのなかで、何周目かのクリスティブームがきてます(笑)



ありゃりゃ、今回の手紙、また長くなっちゃいました( 'ᵕ' ; )

いつも以上に乱筆?乱文すみませぬ。


でもでも、ウツウツしてても、こうしてまだ好きなことに夢中になれるんだから、わたしはきっと大丈夫。

結局、能天気なんでしょう。


色々ありますけど、なんとかやっていきましょうねぇ。

*ˊᵕˋ*

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