どっちも目立つか?
ハインドバッドとスリーパースネークの群れを倒し、魔石と使える素材を回収し終えてから数十分後・・・・・・匂いが変わった場所で採掘を始める早速鉄鉱石が手に入った。
手つかずの鉱山だからか、結構な量が採れる。
沢山あって困る事は無いから持って帰れるだけ持って帰ろうと思ったが、そこまで大量の鉱石を持って帰っても管理が面倒でそもそもマジックポーチにそこまで鉄鉱石ばかり入れると他の鉱石が入らなくなるので適量で止めた。
「そこそこの量が手に入りましたね」
「そうだな。これだけあれば何か造ってみたいと思ったマジックアイテムの練習材料になるだろう。シュラの鍛冶で使う分もちゃんとあるしな」
「ありがとうございます!! 無駄にならない様に使わせて貰います」
その心意気は嬉しいんだが、練習用の素材だから別に無駄になっても構わないんだぞシュラ。
「・・・・・・シュラ、もし短剣の試作品が完成したら是非私に試させてください」
「勿論! 是非試して性能を確認してくれ!!」
シュラは単純に自分の作品を使いたいと言ってくれた事に喜んでるんだろうけど、メリルは目がガチだな。
多分・・・・・・投擲用に試すつもりか?
仲間内でそういう消耗品を共有出来たら買う金が削減できるしありっちゃありか。
『いいなぁ~~~、僕も武器とか使ってみたいなぁ』
「ルーフェイスは・・・・・・やっぱり鉤爪か? でもルーフェイスには天然の爪があるから寧ろ邪魔になるか」
使うなら腕力上昇、速度上昇、切れ味上昇みたいな効果を持つブレスレットが適してるよな。
あっ、もしかしたらワ〇ピースの〇ロみたいに口で剣を持てばそれっぽいのが出来るか?
ポ〇ケ〇ンにもそんな事が出来る奴がいた気がするし・・・・・・なにより人間、ではなく超人の〇ロが口に刀を咥えて敵を斬ってるんだから狼竜であるルーフェイスの顎の力を考えれば出来るよな。
「口に剣を咥えれば相手を斬り裂く事も出来るんじゃないか?」
「ラガス坊ちゃま、それはいくらなんでも・・・・・・・・・・・・いえ、持ち手・・・・・・では無く咥える部分の強度を高めれば不可能ではないのでしょうか?」
「俺は出来る可能性はあると思うぞ。まぁ、その代わり体全体を使わないと斬れそうにないから体力の消耗がちょっと多いかもな」
『で、でもでも僕も剣を使える可能性が有るって事だよね!!??』
「そういう事だな。・・・・・・あっ、でもルーフェイスって多分フェリスさんみたいに人の姿になる事が出来るよな。それなら変な癖が着く前に人型の状態で剣を扱えるようになってた方が良くないか?」
人の姿になって剣を口に咥えて扱ってたら普通に可笑しいよな?
だったらいっそ武器の扱いはルーフェイスが人の姿に成れるようになってから教えた方が良いのでは?
「でも、ルーフェイスをあまり人前で目立たせない様にするってラガスさんは言ってなかったか?」
「あっ・・・・・・確かにそれを考えるといくら種族を偽っていたとしても人型に成れるって時点で目立つか」
それは普通に避けたい状態だからなぁーーーー。
けど口に剣を咥えて敵を斬り裂くモンスターってのも普通に目立たないか?
「ルーフェイスが通常態で剣を操るのも、人型になって剣を操るのも人前で見せなければ良い話ではないでしょうか」
「それもそうか。それじゃあとりあえずどっちの状態でも剣を操れるようにするって感じで良いか」
『よーーーーし!! 早く人化のアビリティを覚えられるように頑張るよ!!』
「おう、楽しみに待ってるぞ!!」
ルーフェイスが人型に・・・・・・やっぱまだ子供だから普通に俺ぐらいの容姿と背丈に変わるのか?
そこら辺はいまいち分らんな。
おっ、この匂いは・・・・・・でもやっぱりそっち系のモンスターなのか?
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