勉強愛使

黒紫真音

第1話

心が痛む。彼女から言われた言葉に、返す資格は自分にはない。


春の風が吹き、桜の花弁が頬を撫でてゆく。

くたびれた制服に、乱れた蓬髪。

その存在は、私立乙女おつめ学院では、浮いた存在であった。

俺の名前は三条天さんじょうそら

この春から、乙女学院高等部の2年生だ。

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勉強愛使 黒紫真音 @kuromurasaki17

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