330.アキラ、カムイを感じる。

 そうして、金の粒を受けとると、残念な妖精達は、手を天高く仰ぎ、




「テラーーー!! テラーー!! キ●タマ!!! デレラララー!! ワカダネ!! ワカダネ!! 」




お、おぉ・・・。




独自の宗教観をお持ちのようで、なぜ、テラの名前を連呼しているのかわからないが、テラを連れてきたら、喜びそうな妖精ちゃんたちである。




それはそうと、金の粒…これはもしや、砂金か……あぁ、砂金じゃな…!? なんで!?




なぜ彼らが砂金を保有しているのか。疑問に思いながら、よぉーく彼らを観察、思考ラーニングをしていく。




( ◉ - ◉ )




( ◉ - ◉ )




( ◉ - ◉ )




残念ちゃん達は、僕の事をひたすら、ずっと見てくる。な、なんでしょうか・・・? すると、いきなり、大声で、




「テラーーーー!! カムイヱヴァー!! ワカンダネ!! ワカンダネ!! 」




「カムイヱヴァーーー!! カムイヱヴァーーー!! 」




「カムイヱヴァーーー!! カムイヱヴァーーー!! 」




「カムイヱヴァーーー!! カムイヱヴァーーー!! 」




そう妖精ちゃんたちが合唱していると、残念ちゃんが立ちあがり、再び竪穴の中に入っていく。






∴ ∴ ∴ ∴ ∴








そうして、再び残念ちゃんが、竪穴の中何かを持って出てくる。




今度は、乾燥した葉っぱを取り出してくる。




「くんくん・・・。こ、この匂い・・・。茶葉かな・・・? 茶葉だな。 」




「オチャッパ!! テラ、ギブユーユー!! オチャッパ!! テラ、ギブユーユー!! 」




これ受け取らないと、ずっと言い続けるのかと思い、葉っぱを一枚もらっう。すると、残念ちゃんが葉っぱを口に含むようジェスチャーをしてくる。




仕方なく、それに従い、口に葉っぱを含む・・・。




その瞬間、口から脳に向かってドォォォォォォン!!! 




と刺激が駆け巡る!! 身体中に刺激が駆け巡る廻る回る!!!




感情が湧き立つ!! 何かが突き動かす様に。




理性が吹っ飛ぶ!! 己を解放するかのように。




「頭がフレキシンブル!! 身体がパワフル!! 心がワンダフル!!!!!!!!!!!!!!!!!! 」




今まで、感じたことのない胸の高鳴りに、頭と体が追いついていない。精神が加速し、感覚が冴えわたる!! 時の流れを遅く感じる!!




気持ちが猛る!! 猛る!! 猛るぅううう!!!! 全身が滾り狂う!!!!!! 




その様子を精霊達は、何も言わずただ無表情に




( ◉ - ◉ )




( ◉ - ◉ )




( ◉ - ◉ )




その様子を見ていた。見ていたのであった。

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