313.アキラ、塩を捲く。
ファイヤー! ファイヤー!! レッツゥ!! ファイヤァアアア!! クッ!! ッキィィィイイイング!!!
そいでは、さっそく魚を焼いていこうかなと思います。でも、その前に塩を手につかみ、力士の土俵入りの如く、天から塩を降らす。豪快に満遍なく塩を捲くのなら、
いざ、尋常に・・・。
直火。
よくキャンプで見るあの光景を再現する。なんだか、火を見てるとね、段々とテンションが上がってくるんよ・・・。
魚は焼かれているうちに、体の脂が垂れてきて、火元に落ちる!!
『FOOOOOOOOO!!! FOOOOOOOO!! FOOOOOO!! 』
と言わんばかりに、火は一瞬勢いよく燃えて!! 燃える!! を繰り返しながら、串焼き川魚君たちのじっくり焼いていく。
ハチと一緒に焼き具合を見ていき、視覚と嗅覚で最高の焼き加減にしていく。
「ボチュ、いい匂いがしまちゅ!! しまちゅ!! 」
「いや、もっとだ! もっと高く! もっと芳醇で最高な状態の高みへと登れるはずだ!! 」
そう言いながら、しばらくの後に
「ボチュ!! ボチュ!! イマ! イマ!! 」
とハチが答える。焼き魚も良い具合に茶色いこげめがついて、皮がパリパリとしている。その瞬間、炎(物理)の料理人の直感が囁く。今やで!
「よし!!(妥協) 」
そう言って、火を消して焼いた魚の串を家へと持っていくのであった。
家では、テラとまゆきたちの料理が煮詰まっていた。
『グツグツグツグツグツグツ・・・。』
とうまそうな匂いが漂い、食欲が増進されるではないか!!
「あっ! アキラさん、もうちょっとで出来ますから、座っててくださいね。」
とテラに催促されるように、テーブルにつく。一人一本ずつ、焼き魚を配膳していく。
しばらくの後、
「は~~~い、皆さん。お待ちどう様です~~。」
まゆきの母性溢れる声が聞こえて、テーブルに野菜と魚の煮込み料理が出てくる。
「んほぉおおおおおお!!! ええやん!! 」
香ばしい匂いが僕の唾液腺を刺激して、よだれが溢れださせる。そのまま、一口ぱくりと料理を食べたら、口の中は川魚のエキスと野菜のうまみのベストマッチ!!
「美味ぃ・・・。」
そう僕は呟く。それを聞いた、まゆきとテラたちは嬉しそうな顔をして喜んでいる。
他の皆も、おいしいねと言いながら、食べ進める。一方の焼き魚は味はドレドレと、こんがり色にかぶりつく!!
丁度いい具合で塩味が効いている。そして、魚の身はホクホクとしていて、うま味を感じルンルン!! イリスの方をチラっと見ると、自分が釣った魚をおいしそうに食べていた。
「どう? 自分で釣った魚は? 」
そう聞いてみると、
「おいしい・・・、また誘ってね。」
と彼女はそう呟きながら、照れるのであった。
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