281.アキラ、巨糞を見る。
でっかいう●ちを発見する。
「でかう●ち・・・。」
見たこともない一回分の量に、思わず腰を抜かす。
辺りを見渡すと、ところかしこに巨糞が散在しているではないか!! そして、糞のほかにも大きな足跡も発見する。
「宿主・・・逃げては駄目ですよ。」
やはり、嗅ぐ運命からは逃れないことを悟り、スメルを嗅ぐ。
「うん、臭い。」
う●ちだもん、臭いよね。それはそうと、精霊さんがスメルから糞の状況を割り出す。
「宿主、ベリーフレッシュです。」
おお、ベリフレ!! つまりは、まだ近くにいるってことか!!
何の生物かはわからないが足跡は、今まで見た中では、一番大きいもので形的にシカやイノシシに若干似ている。今、はっきりとわかることは、クマではないことと、無数の足跡から、彼らは群れで行動しているということ。
そうして、僕の中に二つの感情が現れる。ひとつは、こんな大型生物を恐れる心。もうひとつは、その正体をこの目で確かめたい心。
恐怖心か好奇心。どちらも激しくぶつかり合う。
「う~~~ん。」
そう唸っていると、精霊さんが、
「姿だけでも、確かめてはいかがでしょうか? 」
その一言で、正体を確かめたい気持ちが、恐れを上回りはじめる。姿だけでも見て、狩るか狩らないかは、それからでもいいか。
そう思い、足跡の匂いをハチに嗅がせ、追跡するのであった。
こんな針葉樹林の森の中で、生活している生物を一目見たくて、森の中を探してみる。それから、しばらく森の中を捜索する。すると、向こうの方で何かが動く気配がする。
すぐに身を屈めて、木の裏に隠れる。そして、そぉーっと覗いてみると、動く黒い巨体たちを発見する!!
その姿は、間違いなくバイソン!! 牛のような身体に鬼のような日本の尖った角を持った生き物である。その姿をもっと間近で見たいという気持ちが出てきて、どんどんと距離を詰めていく。
3~~40mほど近づいた時、一頭のバイソンがこちら側を向き、じっーと見つめてくる。しかし、またすぐに草を食べ始める。どうやら、こちらには気付いていないようだ。さらに、大接近を試みる。
そうして、近くでその姿を見ていると、心の中で、バイソンの肉食べたいという感情が湧き始める。
その感情を抑えることができず、そればかりか、そおっと弓を手に取り、矢に電流を流しこみ放つ!!
間合いは完璧、矢は、一頭のバイソンに向かって一直線に伸びていく。
そして、矢はバイソンの首部分に突き刺さる。仕留めたと思った瞬間、事態は予測だにしない方向へと進むのであった。
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