101.アキラ、拷問する。
「ちわ~~す、夜分遅くにすみません!!容疑者連れてまいりました。」そう言って、テラの家に突撃訪問する。
「ふぁああ、なんですか、アキラさんこんな夜遅くに。」
テラがそう言って眠たそうに起きる。イリスとアルテシアは動じずに寝ている。
「アキラさん、おはようございます。でっかい鹿ですね。」
まゆきは若干寝ぼけている。皆がしっかりと起きるまで少々待つ。皆が、一応に眠気を覚まして、事態を把握する。
「この子、どうすればいいの?」
事態を把握した少女たちは一応に、そう口にする。この子を解放するにも、また血を取られる、もしくは大きな被害合う危険性があるため、このまま、解放というわけにもいかない。それにこの子からは情報を引き出さねばならない。ふと思ったことを口にしてしまう。
「拷問が手っ取り早いんじゃないの?」
僕はエグいことを提案してしまう。皆、えぇ・・・という表情をする。僕らと同世代のような子に対して、エグいことを言ってしまったと我ながら、思うが今考えつく手段としてはこれぐらいしか思いつかないので、皆、何も答えなかった。
「それでは、これより拷問の準備を開始します。まず、対象をイスに縛ります。」
そう言って、イスに少女を縛りつける。女の子たちには、席をはずしてもらう。そら、今から拷問するんだし、か弱い少女たちには見せられないよねと思いながら、少女を揺さぶり起こす。
「もしもし~~、起きて~~起きてる~~?」
すると、少女は寝ぼけながらも、目を開ける。
「ふぁっ、え!?ここはどこですか!なんで真っ暗なんですか、なんでなんで縛られるの!!」
どうやら、状況をうまく把握できていないようだ。その顔に焦りが見られる。
[おはよう。変なことしたら、痛いことするよ。」
そういうと、少女は黙り、弱々しく質問する。
「もしかして、その声は異邦人。なんで私は今、縛られてるんですか・・。」
至極まっとうな質問をする。どうやら、脳に異常は見られない。
「君がバックに気を取られている隙に、僕が気絶させたんだよ。」
と端的に状況を説明する。すると、少女は少し、無言になり考え込む。そして、状況を理解できたのか、
「な、なるほど・・。見事な動きでしたよ、バックを漁っているところまでは、記憶がありますが、それ以降はまったく記憶にないですが。」
なんとも、素直に自分の状況を説明してくれる子だ。きっと根は優しい子なのだろうと、尋問するのに抵抗してしまう。
しかし、スキル【平常心】が発動し、そんな優しさを打ち消してしまう。
「それじゃあ、今度はこっちの番ね。単刀直入に聞くよ。君は誰?」
その質問に、少女は少し身構えながら少し考えて、答えを出す。
「その質問にはお答えできません。」
その言葉を聞いた瞬間に、僕は指に電流を流し、少女に触れる。
「ひゃぁ!!!」
少女はとても痛がる。痛みの度合いから言うと、針が刺さる程度の痛みを与えた。
「次、答えなかったら、もっと痛くするよ。」
僕は無慈悲にもそんな言葉を投げかけるのであった。
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