2日目 断捨離をしてみる

 何事も持っていることに憧れていた。

 それは才能であり友人であり運であったりする。

 自分が持っていないものを持っている人を見ると羨ましいと思うこともあった。

 最近はそうではない。自分の人生は自分だけのものであり、最終的には誰かの介在する余地はないのだから。ただ、自らが望んで他者を介在させている場合は別だが。

 とどのつまり、欲しいものはいくつもあった。欲しいものを集めては捨てられず身動きがとれなくなるほどに。

 しかし、そうして気付いたことは集めることに執着していたのは見えない誰かと自分を比べ、挙げ句自分を守るためだったのだ。

 結局私たちは「今、ここ」しか生きることはできない。であれば過去や未来というのは直接的には存在せず、各人で意味を与えているに過ぎない。

 だから「今、ここ」に必要ないものは手放しても良いのだと、持っていない自分を赦しても良いのだと考える。

 そして、断捨離を始める。

 全て物語は終わらなければ次が始まらないのだ。

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空が青いのには理由がある @takuto-kun

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