生きることとは

拝読いたしました。
ありがとうございます。
文章から私も「生きること」について考えました。
「生きること」とは、写真のポジとネガのように浮き上がって見えるものなのでしょうね。それ単体では意味をなさない。
何か対照となるものを目にする、体験する時に感じる感覚が「生きること」であって、日常を過ごすだけでは「生きること」を感じることができない。確かにそう思います。

眼前に死が横たわっている場面は、普通では生々しいですが、幽霊として木戸さんの目の前に出てきた時、不思議な親近感が湧いてきました。ギャップも面白かったです。生と死の境界が揺らぐ感じです。
ここから私の持論です。レビューではありません。
私は生とは流れを感じること、だと考えます。どのような時でも生命には流れがあります。その流れが止まった時が死であり、その流れを感じとることが〈生〉(ぼくが勝手に思っている生には〈〉をつけることにします)。等速直線運動では流れを感じないので〈生〉も感じない。つまりただ日常を過ごしているだけ、です。これは死ではありませんが…停まっていることとほぼ変わりません。つまり退屈というものです。〈生〉には加速度が伴います。負の加速度もしかりです。何かしらの動きを感じれば「ああ、生きているな」と思うわけです。
僕が思う生きることはこんな感じです。

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