第7話 ヒトへ
最後に僕は、いじめが楽しいと思っているヒトにお聞きしたいことがあります。
もし貴方のその考えを誰かに話すとなった時、あなたはひょっとしたら、涙が出そうになりませんか。その考えを生まれた時から持っていただなんてことが、本当にありますか。
あなたはきっとごめんなさいへの答えを、「いいよ。」の1つだと思い込むような、そんな素直な子です。
ごめんなさいへの答えは2つです。
「嫌だよ」
これがあなたの知らないもう1つの答えです。
全てのごめんなさいを許す必要などありません。ヒト達は少しばかり気負いすぎです。許せないことがあったって良いのに。
大好きなヒトに大嫌いなところがあっても、大嫌いなヒトに大好きなところがあっても。
感じたことに自分への嘘は無い。
僕はそう思います。
このぐらいの軽い気持ちで生きるため、たまにはヒトの心にでも出かけてみませんか。
一人じゃできっこないと言うならば、このお手紙に返事を下さい。
気が向いたら散歩がてら、あなたの元へ向かいます。そしたらまたどこかでお会いしましょう。僕と手を繋いで、一緒に行きましょう。
その時が来るまでは、お昼寝でもして待っていて下さい。
そんじゃ、またね。
おやすみ。
フレデリック
ヒトへ ハラシマツユメ @bouvardia0927
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