高校二年生②

 中間考査の発表があり、部活内もその話題で持ち切りだった。

 私の親友は一年生の時は私より格段に成績が下(と言っていた)だった。そして一緒に(というか主にあっちが)

「テストなんて赤点取らなきゃ良いんだよ」

 なんて騒いでいた・・・・・・のに!

 部活動の忙しかった中学時代からゆるゆる演劇部に入ったことで時間を持て余して勉強したら勝手に成績が上がったとかで、学年全体順位(50位まで張り出される)に載るようになった。


 数学の先生が「理系なんだから出来て当然」と頻繁に言うのだと愚痴を言ったら「理系ができなかったから、文系はできないだろうな」と言われるのが悲しいと言われた。

 無茶な期待を押し付けられるのも嫌なものだが、期待されないのもそれはそれで辛いらしい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る