中学時代④

 結局私は第一志望の二つ下にあたる第二志望の高校を受けた。

【一応目標に掲げている】とは言っても、地元で一番の紛れもない進学校で、一年生の時はB判定を取ったこともあり充分可能性はあった。

 私立は特進科しか受けさせてもらえず、そこは部活もやらせてもらえないと噂のところだったので絶対に入りたくなかったから泣く泣く志望校を下げた。


 合格発表は友達と見に行くと相手が落ちたときに気まずい(自分は受かること前提)からやりたくなかったのだが、発表より少し早めに着くと、門のところで友達が全員待っていた。


 結果はもちろん合格。二つも下げたのだから当然だろう。学校と塾に報告に行ったのだが、塾の先生に

「さっきこの点数より低い人で〇〇私の第一志望の高校に合格した人いたよ。残念・・・・・・。ま、受かったんだからいっか!」

 と言われ軽く絶望した。

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