他人の考えていることなんて全然わからない。それでも私たちは人間のなかで生きていかなくてはならない。
みんな、他人のことなんて考えずに、自分の好き勝手に生きているようにみえる。でもそれは間違いだ。やりたいこと、やりたくないこと、やらなくちゃいけないこと。全てを勘案して、その妥協のなかで生きている。
主人公の美空は、その妥協という行為に馴染めないのだろう。だから孤独だった。エリナは、その馴染めなさに開き直った少女だ。だから制服をフリフリにする。わかりやすい孤独。
第一章。美空とエリナの間になにがあったのかが断片的に語られる。美空を変える大きな出来事があったらしい。そして、それは決して幸せな結末ではない。
孤独を抱える者同士なのに(いや、だからこそ?)、その関係に失敗してしまう。
美空はどのような失敗をしてしまったのか? 美空とエリナの関係はうまく回復するのだろうか?
続きがはやく読みたい。