第3話 王宮
馬車にのっている間傍にいた兵士に色々質問してみたが言語が通じておらず、あのリーダーだけが日本語を使えるみたいだった。
その後数時間が経過し大きな街に来た。
その町は海?の傍にあり、まるでモンサンミッシェルみたいな街並みだ。だがひとつだけ違う点が、1番中央にある建物がモスクみたいな感じになっている。
リーダーらしき兵が、「ここがゾット帝国の中心 メッカだ。」
と解説した。どうやらここがゾット帝国という国の中心、国会議事堂と首相官邸を足したようなものらしい。
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兵に連れられて王宮の間に来た俺は、そこでこの国の皇帝と皇女にあった。
皇帝はゲルマン系の見た目をしており歳はおよそ36くらいか。金を中心とした服装をしておりよく目立つ。
その横にいる皇女は同じくゲルマン系の顔。金髪碧眼だ。一見大人しそうだが何か引っかかる。こう、野生の勘?が働いているのか。
「我は皇帝 ギッザトルデ ダン デリーだ。そして娘のシャルティだ。貴様が娘が召喚したやつだな。名を聞こう」
娘が召喚した?俺は召喚されたのか?
何故あんな所なのか?
「俺の名前は安田 照男です。なぜ俺はあの森にいてなんのために召喚されたのですか?」
「召喚したのは娘で召喚する時稀にこういう事があるのだ。許してくれ。」
と頭を下げて謝る皇帝。どうやら皇帝は常識人のようでありがたい。
「でだ、召喚した理由はこの世界に危機が迫っておるのだ..」
話を要約するとこうだ。
この世界は今悪魔が侵攻してきている。その悪魔を倒せるのは能力者でなければならない。が、この世界の能力者は自身の能力を制御するのに最低でも10年かかり人手が足りない。そのため即戦力になる別の世界の能力者を召喚することにしたそうだ。その最初の召喚者がこの俺ということだ。
さらに俺は皇帝に色々この世界の事を聞いた。
途中、英語や中国語を混ぜて質問してみたが普通に通じたため自動翻訳系の能力かと聞いてみると、
「ええ。そうです。この能力はあらゆる言語を理解出来る能力です。さらに認めた人にはこの能力を貸し出すこともできるのよ」
便利な能力があるもんだ。
「この私シャルティの能力は2つありますのよ。1つ目が言語解読。2つ目が特定の人物の能力を見ることが出来ます」
と、皇女は手を動かすと突然俺の目の前にくらい画面が出てきた。
「あなたの目の前に見えているものがあなたの現在の能力です」
その画面は例えるならドラク〇のステータスみたいなもんだ。
安田 照男
能力者 無し
所持武器 火炎放射器 ■□▪▫
レベル 1
種族 日本人
この■□▪は何だ?文字化けか?
でライターは火炎放射器か。
このウィンドウが皇女にも見えているのかしばらく考えた後、こう言った。
「この人は失敗作です。無能力者だから適当な場所で解放させてあげなさい」
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