いわし雲

灰崎千尋

いわし雲

 月曜の朝、私は久しぶりに制服の冬服に袖を通した。昼間の日差しはまだ夏の名残があるけれど、半袖での登下校は少し肌寒くなってきていた。うちの学校は、この十月中は移行期間ということで夏服と冬服のどちらを着てもいいらしい。うちのクラスでもちらほらと長袖が増えてきたので、私一人が浮くこともないだろう。

 クリーニング屋とクローゼットの匂いの入り混じったスカートは、プリーツの折り目もしっかりついていて重い。なんだか自分のものではないみたいだ。夏服のぺらぺらした生地が、いまさら少し恋しい。


 駅を降りた先の通学路には、同じ高校の生徒が道いっぱいに広がっていて邪魔くさい。やはり長袖と半袖はまばらだ。もうベストを着ている子もいる。道路に落ちた枯れ葉に滑ってしまわないように、ローファーでしっかりと踏みしめる。だらだらとつるみながら歩く奴らを何人か追い抜いていると、視界の隅に見覚えのある顔が映った気がした。たぶん同級生なのだけど、何か引っかかる。いつもと何かが違う。夏服と冬服以上の何かが。

 私が立ち止まってくるりと振り返ると、そいつも立ち止まって目が合った。

「ああ、佐藤さんか、おはよう」

「……おはよう」

 挨拶をされたので返したが、その顔が微妙にぴんと来ない。でもぼんやりと思い当たる名前はある。

「……斉藤くん?」

「うん」

「斉藤くんなんだよね」

「そうだよ」

「どうしたのその眼鏡」

 斉藤くんはマスクをした上に眼鏡をかけていた。マスクはさほど珍しくはないのだけど、問題は眼鏡だ。鬱陶しそうな長さの前髪がかかった黒縁眼鏡。先週まではしていなかったはず。

「いやぁ、ついに僕もなっちゃったんだよね」

「眼鏡に?」

「いや、花粉症」

 そう言うと、斉藤くんはタイミングよく盛大にくしゃみをした。男子高校生にしては華奢な彼には似合わない、なかなかに勢いのあるくしゃみだった。周囲の視線が一斉にこっちを向くくらいには目立っている。

 私があっけにとられていると、

「あー、もしかして裸眼だと思ってた?」

と鼻を啜り、目を擦りながら彼が言った。

「僕、ずっとコンタクトだよ。結構な近視。度数高いからコンタクトの方が色々楽だったんだけど、花粉症で目が痒すぎてもう駄目」

 そう鼻声で言いながら、斉藤くんはまた眼鏡の下から目を擦った。なんだか心配になるくらい目は赤く充血して、うっすらと潤んでいる。

「あんまり擦っちゃいけないんじゃないの」

「目薬して薬飲んでも痒いんだ、無理だよ」

 斉藤くんは面倒くさそうにマスクの紐を片方はずし、ポケットティッシュを二枚重ねにして鼻をかんだ。

「春はなんともなかったのになぁ」

 マスクの下では鼻の頭が漫画みたいに赤くなっていて、可哀想なのにちょっとおかしかった。


 その日、クラスの話題の中心は斉藤くんだった。

 突然眼鏡をかけだしたからではなく、彼のくしゃみがキャラに反して随分と豪快だったからだ。普段は目立つことのない地味な存在だった斉藤くんだが、授業中の教室に何度と無く響き渡る彼のくしゃみは強烈なインパクトがあった。擬音にすると「ひぇっくじょん」みたいな、マスクを隔てても抑えきれない勢い。放課後になる前には、調子の良い男子たちが真似をして茶化しだすほど、恰好のネタだった。

 斉藤くんは、思ったより存在感を増してしまった自分のくしゃみに戸惑っているようだった。彼がマスクの下にハンカチを忍ばせてみたり、鼻の下を指で押さえてみたり、色々と試行錯誤しているのを、私は自分の席から見ていた。廊下に面した端の列、後ろから二番目という今の席は、教室を見渡すのに絶好の位置だった。斉藤くんの席は窓際の列、しかし窓ではなくちょうど柱の横で、なかなか中途半端な場所だ。私は今日、初めて斉藤くんの横顔をまともに見た気がする。私も斎藤くんも、クラスにいてもいなくても同じような、「その他大勢」なのだけど、だからと言ってそれぞれがつるんでいるグループが交わったことはないのだった。


 それから数日、薬が効いてきたのか斉藤くんのくしゃみは沈静化してきたのだけれど、クラスの状況は良くない方へ傾いていた。

 やたらテンションの高いグループなどは「ヘクションさいとう」なんてセンスの欠片もないあだ名でからかったり、陰でクスクス笑うような、妙な空気になっていた。斉藤くんは、「そういう扱いをしていい奴」になってきていた。


 金曜日の放課後、学校中の空気が週末を前に浮ついている。グラウンドからは少しずつ運動部の声が聞こえてきて、教室には私を含めた、帰宅部の暇人がちらほら残っているくらい。私も友達と帰ろうと鞄を肩にかけた時だった。

 ガンっと大きな音がした。直後、教室はしんと静まり返った。何が起きたのかと首を巡らすと、お腹を押さえて中腰になっている斉藤くんと、変な方向にずれた机と、転がったボールが見えた。思わず声をかけそうになったのを遮るように、ぎゃはぎゃはと品のない笑い声が響く。

「なんだよヘクションさいとうー、ボールちゃんと受け止めてくれよー」

 クラスの中でもあまり近づきたくない一団の一人が、斉藤くんに近づいていく。斉藤くんは、ずれた眼鏡をなおして転がったボールを拾った。

「うん、ごめんね」

 斉藤くんはくぐもった声でそう言うと、ボールを相手に渡した。そいつはどこか気に入らないといった風に鼻を鳴らして、ボールを床に叩きつけながら、同じような連中と去っていった。

「なんなのあれ……もう帰ろ。なんかこわいし」

 友達に袖を引かれるまま、私は何も言えずに教室を出た。ちらっと見えた斉藤くんの、眼鏡の奥の目が潤んで赤かったのは、花粉のせいだと思いたい。


 その次の月曜日、斉藤くんは学校に来なかった。

 担任は朝のHRで、体調不良とだけ伝えた。


 火曜日になっても、斉藤くんは休みだった。彼のくしゃみのない教室は、やけに静かだった。たった五日間響き渡っていただけなのだけど。

 先週の金曜にあったことは、あの連中と私と、私の友達しか知らない。あまり思い出したくはないけれど、高校生活の中ではあまりに些細な出来事で、あれが原因だとは思えない。思いたくない。だけど。私が知らないだけで、斉藤くんはもっと色々抱えているものがあったのかもしれない。

 でも、私が今できることはびっくりするほど無いのだった。

 そこまで仲が良かったわけではないので連絡先も知らないし、斉藤くんがどこに住んでいるかも知らない。ただの同級生というのは、そんなものだ。

 けれど私は、あの赤い目を見てしまったから。


 昼休み、友だちとお弁当を食べ終えて自分の席に戻ってきた私は、はたと思い出した。このクラス全員のメッセージグループがあるのだ。碌なことに使われていないので、通知が来たら既読だけつけて中身はあまり見ていないのだけど、そこから斉藤くんのアカウントにたどりつけるのではないだろうか。

 久しぶりに見たクラスのグループは相変わらずな様子だった。ざっとスクロールしてみたけど、やっぱり私には関係のない話ばかり。誰と誰が付き合っただとか、隣のクラスの誰かのアカウント知らないかとか。文化祭の準備が始まるので、そろそろちゃんとチェックしなきゃいけないんだろうけど、覗くたびになんだか心が消耗する。

 私はとりあえず最新の投稿「これやっぱ全員ぶん既読つかねーんだけど」まで降りてから、グループメンバーの一覧を開いた。なんとなく誰のことかわかるアカウントから、アイコンも名前もウケ狙いすぎてスベってるアカウントとか、合わせて三十八人。斉藤くんは……「Saito」という直球の名前で助かった。アイコンは綺麗な青空の写真だ。ちょっと意外。

 私はその「Saito」アカウントの画面をしばし眺めて、えいっと友だちに追加した。「友だちに追加する」って、改めて考えるとすごい言葉だと思う。なんだか自分がとても傲慢な気がしてしまう。そもそも斉藤くんは、私のことを友だちとは思ってないだろうに。


『どうも』

『B組の佐藤です』


 送ってしまった。いや、送らないと始まらないのだけど。何か勘違いされても困るし。

 しばらくその画面をぼうっと見つめていると、やがて既読がついた。


─どうも

─斉藤です。どうしましたか?


 敬語。相手も相当警戒している気がする。


『いや、なんでもないんだけど』

『斉藤くん、休んでるから』

『お見舞いでもしようかと』


 送ってしまってから、これはちょっと失敗したかもしれないと思う。お見舞いって。なんか重い。

 そしてやっぱり、既読がついてからしばらく返信が来ない。これはまずい。どう取り繕おうか、点滅するカーソルを眺めている間に何か返ってきた。


─いや、元気だよ

─人が多いところ行っちゃいけないだけで

─まぁ暇ではあるけど

─うちN台だし


『うそ、うち近いよ』


 思わず瞬時に返してしまった。だって隣駅だったものだから。ついでに定期券内だ。


『あーでも急だよね、ごめんね』


 ちょっと流石に積極的すぎて引かれると思って、『元気ならいいや、またね』と打ち込んでいる最中、返信があった。


─N台駅からちょっと歩くけど、図書館あるのわかる?


『うんたぶん』


─その辺まで来れる?

─正直ほんとに暇で


『いく』

『放課後ね』


 それに対する返信は「ありがとう」と書かれた看板を猫が抱えたスタンプだった。なんだか勢いでこうなってしまったけれど、ちゃんと話せる事になってよかった。

 私はしばらくぼうっと画面の中の猫を見ていたけれど、次の授業が移動教室なのを思い出して、慌てて教科書とノートを机から引っ張り出したのだった。


 放課後になって、いつも駅まで一緒に帰る友だちと別れ、一人電車に乗った。

 電車のディスプレイに表示される「N台」という文字をじっと見守る。いつも降りる駅の一つ手前。油断すると乗り過ごしてしまう。

 まさか隣駅だとは思わなかった。しょっちゅう同じ電車に乗っていたのかも知れない。そんなことにも気づかなかった相手に会って、私はどうしようというのだろう。いや、お見舞いだから普通にお見舞いすればいいのか。でもそもそもは、先週の金曜の件であって。斉藤くんの「元気だけど暇」というのもわからない。家で寝ていなくてはならないわけではなく、かといって学校には来られないらしい。

 ぐるぐるとそんなことを考えているうちに、N台に着いた。


 電車を降りた駅のホームは、いつもの駅と似ているけれど、エスカレーターや自販機の位置が少しずつ違う。改札を出た先は知らない街だ。

 スマホの地図とGPSを頼りに、図書館へ向かう。あまり本が好きじゃない私には縁のない場所だ。学校の図書室にもほとんど行ったことがない。そういえば斉藤くんは図書委員だったような気がする。この図書館にもよく行っているのだろうか。

 幸い、多少距離はあるけれど道はほとんどまっすぐだったので、迷うこと無く図書館へたどり着いた。

 それは綺麗な図書館だった。真っ白い壁に丸っこい窓が並び、間延びした雲のようだと思った。それを見て、私は斉藤くんのアカウントのアイコンを思い出した。グラデーションした青空に流れる筋雲。

「佐藤さん?」

 すぐそばから話しかけられた。斉藤くんだ。

「あ、どうも」

 いつかと同じように反射的に挨拶したけれど、私はまた怪訝な顔をする羽目になった。

「斉藤くん、中二病だったの?」

「あ、いやこれは、違うよ!」

 斉藤くんはマスクに眼鏡、さらに眼帯をしていた。嘘みたいに典型的な組み合わせでびっくりする。

「これ、結膜炎だから。そのせいで学校行けないだけだから。高校生にもなって中二病ってことはないから、ね」

「結膜炎?」

「そう、アレルギー性だったらまだ良かったんだけど、やっぱり痒くて擦ってるうちに菌が入っちゃったみたいで。人に移りやすいから学校は休まないといけないらしいんだよね。」

 そう言ってから「あ、接触しなければたぶん大丈夫らしいから」と斉藤くんは付け足した。

 ということは、私の心配は全くの見当違いだったわけだ。いや、正直そんな気もしていたのだけれど、私は一気に気が抜けてその場にへたり込んでしまった。

「え、なに、大丈夫?」

「いやなんでもない。私の勘違い」

「よくわかんないけどとりあえず座ろう」

 斉藤くんに連れられて、図書館の丸っこい窓に似た、丸っこいベンチに腰掛ける。足元は落ち葉でふかふかしている。なんだかもうローファーなんて脱いでしまいたい。

「今日はいったいどうしたの、佐藤さん」

 その声は穏やかで、空に溶ける雲のようだった。お見舞いにきたのは私の方なのに。

「先週の金曜、放課後。ボールぶつけられてたでしょう」

「ああ……うん、見てたんだ」

 斉藤くんはバツが悪そうに頭をかいた。

「学校来ないの、そのせいかと思って」

 私がそう言うと、斉藤くんは心底びっくりしたような顔で私を見た。

「いや、流石にあの程度は大丈夫だよ」

「でも、なんか、最近クラスの雰囲気良くなかったじゃん」

「あー、まぁね。僕のくしゃみがあんなに目立つとは思ってなかったなぁ」

 斉藤くんはそう言いながら、最初の頃と比べると随分落ち着いたくしゃみをひとつした。

「でもまぁ、あれくらいはよくあることだよ。長年モブ男子やってると慣れるよね」

「……慣れちゃうの?」

「似たようなことはたくさんあるし。佐藤さんはそういうのわかってると思ってたけど」

「男子と女子ではちょっと違うと思う」

「そうだね。でもありがとう。わざわざ来てくれて」

 斉藤くんはそう言って笑った、と思う。マスクで口元は見えないけれど、眼鏡のレンズの奥にある片目は優しくて、私の勘違いは少し救われた気がする。

「佐藤さんとこんなに喋ったの、四月以来かな」

「四月……ああ、席、前後だったもんね」

 クラス替え直後の席は五十音順だったので、斉藤、佐藤と席が続いていたのだ。内容は全く覚えていないけれど、確かに何か喋った気がする。

「それ以来とか……私すごい薄情なやつじゃん」

「薄情なやつはこんなところ来ないよ」

「だってなんか」

 泣いていた気がしたから、と言いかけて、やめた。言ってどうするんだ、そんなこと。

「なんでもない」

「そっか」

 斉藤くんもそれ以上言わなかった。ベンチの前の広場では、小さな子供たちが甲高い声で叫びながら駆け回っている。と思ったら一人がこけて、泣き出してしまった。母親らしき人がその子の頭を撫でている。子供はなかなか泣き止まない。

「子供って素直だよね」

「またどうしたの急に」

「モブ男子もモブ女子もそれなりに大変だよねってこと」

 そう言って見上げた空は、水色とオレンジが混ざり合って不思議な色合いをしていた。日が落ちかけているのだ。そこにぽこぽこと小さな雲がまっすぐに続いている。

「あの雲、なんていうんだっけ」

 私がつぶやくと、斉藤くんは眼鏡の奥の片目をぎゅっとすぼめた。

「いわし雲、かな。よく見えないけど」

「眼鏡合ってないの?」

「両目で合わせた度数だからかな。視力が良い方の目がふさがっちゃったから本当、何を見るにも不便」

 斉藤くんは鬱陶しそうに、無事な方の目をしぱしぱと瞬かせた。

「こんなだから本も読めないし、ゲームするのもだるいし、勉強なんてもってのほか」

「まぁ勉強はね、気持ちわかる」

「だから佐藤さんが来てくれて良かったよ」

「それならいいけど」

 広場でさっきまで泣いていた子供は、今はまたはしゃぎだしてキャッキャと笑っている。折り重なった落ち葉をつかんでは投げ上げて、あたりに撒き散らしては笑う。私も混ざりたいなぁとぼんやり思った。

「花粉症の時期も終わったら、またコンタクト?」

「まぁそうだね」

「じゃあ毎年、斉藤くんが眼鏡になったら、秋だなぁって思うかも」

「人を季節ものみたいに……でも想像したくないけど、秋に花粉症になったら春もなりそうなんだよな」

「わぁ、旬が二回」

「鰹じゃないんだから」

 私と斉藤くんは、その会話のくだらなさに顔を見合わせて吹き出した。久しぶりに、こんなに人目をはばからず大笑いした気がする。クラスではもうずっと、息を潜めていたから。

「ていうか鰹って旬が二回あるんだ」

「知らずに笑ってたの?ひどいなぁ」

 そう言い終えるか終わらないかくらいのタイミングで、斉藤くんはまたひとつくしゃみをした。最初の頃の豪快なくしゃみも意外性があってよかったけど、おとなしくなった今のくしゃみはなんだか可愛い。

「そういえばさ、あのアイコンの空の画像、斉藤くんが撮ったの?」

 鼻をかむ斉藤くんに、私は尋ねた。すると斉藤くんは少し考えこむように固まっていたけれど、やがて「ああ、あれか」と思い当たったようだった。

「まだまだ下手けどね」

「ううん、すごく綺麗だった。カメラ好きなの?」

「写真は好きだけど、今はスマホで撮ってるだけ。バイトできるようになったら、一眼とか買ってみたいなぁ」

「うちの学校、バイト禁止だもんね」

 斉藤くんは左手に持ったスマホを、器用にくるくるとひっくり返して弄んでいる。

「ねぇ、斉藤くんの写真、ときどき見せてよ」

「え」

「せっかく"友だち"になったんだし」

 私はそう言って、昼休みに追加したばかりの"友だち"に向き直った。彼はしばしきょとんとしていたけれど、やがてしっかりとうなずいてくれた。

「じゃあ、良いのが撮れたら送る」

「クラスのグループに送らないように気をつけてね」

「そうだね。でもどうせ目が治らないと写真も撮れないし、学校も行けないよ」

「じゃあしばらくは私が撮って送ろうかな。下手だけど笑わないでよね」

 私はベンチの上でのけぞって、スマホを空に構えた。いつの間にか空色はもう消えてしまって、滲むのはオレンジばかりだった。

 デジタルなシャッター音が鳴る。

「ほら、今こんなだよ」

「へぇ、佐藤さん全然下手じゃないよ」

 二人で覗き込むスマホには、中途半端な夕焼けをバックに消えかけのいわし雲が浮かんでいる。

「斉藤くんは、お世辞が上手いんだか下手なんだかわかんないな」

 私はそう言いながら、斉藤くんにその画像を送った。すぐ隣でスマホのバイブ音が鳴るのが聞こえて、私はそれが妙に嬉しかったのだった。

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