第27話 その名は「ブラッド・ターコイズの悪魔」


「……――――「『檄瞋紅帝ヘルカイト』!!」


 オレは再び『魔法』を炸裂させた。


 一つ一つが異世界転生先の極北ともいうべき極大魔術、それを複数連鎖させることで生まれる『超魔法体系の顕現』すなわち『魔法』である。


「――空を覆う鳥かご/柔らかな傷/さかしまの愛のうねり/崩天/私は死にゆく孤独な犬の手ざわりを想う/――マニホールド!」


 しかし、その悪魔は、出現した巨大な赤眼を、事もなげに


 まばたきひとつで世界を蹂躙する魔竜の眼光――神ですら殺しうるそれを、事もなげに。


 彼女が使うのは、オレが使うのと同じ『魔法』である。


「クッソ!――『飄然相食ひょうぜんあいはむつむじ風』! 『鎭守ちんじゅ』に、『雨声うせい露わなり』。『北方より来るおうな』、『峩々ががたる峰にその身を投げよ』。『崩御せし万象の亡骸なきがら』。『め、人畜神妖、草木でさえも』――」


「――蛇行する回廊/銀のほほえみ/ねじれた午後/恋の吐息と終わらぬ悲鳴/空路/交差するみちは、無軌道なる三叉路へと立ち戻る/地鎮ちぢんの獣/游打する崩壊の音色に我は永遠の底を見る/――――ラクシャーサ!」


 オレ達は距離を取り、同時に詠唱を始める。


 相手方の詠唱は長い。そのぶん使用する『魔言圧縮句ワード』も多く、時間もかかるはずだ。


 しかし、先に詠唱を紡ぎあげたのは彼女の方だった。


 「魔術」と「魔術」を連鎖させる技術が、圧倒的にスムーズなのだ。


 ――うそだろ!? だってさっき教えたばっかなんだぞ!? 


「――――「『極性黒点ヴォイド』!!!」


 詠唱を完成させるのが遅れたオレは、先走って『魔法』を放ってしまった。


 後手に回ることを恐れたわけなんだが、それが良くなかった。


 彼女は焦らず、発動したはず魔法を手元にとどめながら、ゆっくりと、俺と、その『魔法』を観察していた。


 ――――ま・ず・い!!


 案の定、彼女のそばに出現した無数の黒点が、残らず掻き消される。


 彼女が――おそらくはで――紡ぎあげたであろう魔法は閃光の雨だった。


 『ラクシャーサ』っつったか? 一見しただけでは原理のわからんコンボだ。わかるのはすさまじく強力であるということだけ。


 オレはコンマゼロ秒で判断し、回避を選ぶ。狙われた。――というか誘導されたんだ!


 なんてこった魔法のじゃ勝負にならん!!


 逃げる逃げる逃げる。――体勢を立て直さないと。


 正面からじゃ勝てない。何とか相手の心理の隙を突くような――


 ――突くような?


 上方。極大な月を背にするようにして、紅い――血色の翼を広げた悪魔は、艶めいて微笑む。


 彼女は俺を見下ろす。みだらな月の心象であるかのように。


 これは駄目だ。退路まで読まれているのだ。勝負にならない。


「えーと、降参降参! 降参しまぁす。――イヤーさすがは悪魔ちゃん、オレなんぞとは格が」


「――/もしも、わたしが魂の叫びだったなら/留まってなどいない/」


「ふぁ!???? ナンデ!? え、マジでなんで!?」


 悪魔ちゃんはオレの声には応えず、新たなる詠唱を始める。


「/五月の魂/遠雷/炎の猫/螺旋の鉄塔/あやなす辺土、ことごとく/――」


「ちょまままままッ! まって! 死ぬから! 軽く死ぬから! ちょっと!!」


 哀願は取り合ってもらえず、悪魔ちゃんはこの上ない笑顔のまま、世界の終わりを謳う。


「――シイナルセカイザ・ワールド・インブルーム!」


 世界が膨れ上がった。無数の世界が生まれ、萌芽し、しかし結実することなく、割れて崩れ落ちる。


 無数の世界――いわゆる「箱庭」が生まれきることも出来ず、産まれながらに腐り落ちていく。


 それが無数の超新星爆発のように、極大的な破壊をもたらしあいながら、全てを埋め尽くしていく。


 すべてを、だ。オレのいる視界、俺の逃れえる全ての、ありとあらゆる領域が、腐り落ちる「異世界」の亡骸で埋め尽くされていく。

 

 ――ハハ、こんなもん、どうしようもねぇ。


 オレはすべてを諦め、それを受け入れる。


 ――――――。

 

 ――――。


 ……。






「けっこうおもしろいわね、これ」


「……それは、ドーモ」


 最終的に、悪魔ちゃん自身に助け出されたオレは、荒野の只中に横たえられていた。


 身体が動かん。体力と魔力を回復するのにしばしの時間が必要だ。


「……魔界ってのは頑丈なんだなぁ」


 ここはいつもの神域ではない。悪魔たちが根城とする『魔界』なのである。


「そりゃあそうよ。転生者が遊んでる『箱庭』とは比重が違うわ」


 なんでも「世界」にも格と言うものがあるのだという。


 そしてこの魔界の「世界としての格」は最上位のようで、さっきのように転生者御用達の「箱庭世界」を無数に召喚・崩壊させても傷もつかないというわけだ。


 転生者としては思う所もあるが、なんというか納得もした。


 異世界転生先の「世界」って、確かにチョロすぎるもんなぁ。


「ていうか、ナンデ降参を聞き入れてもらえなかったのでしょう?」


「なんでだと思う?」


 悪魔ちゃんは終始笑顔である。しかし騙されてはいけない。


 うすうす予想していたはいたが、どうやら悪魔ちゃんは何やら怒っているらしい。


 なんだよもぉ~またかよぉ~。


 ただ魔法の練習がてらにさぁ、胸を借りたかっただけなのにぃ(当然だがいやらしい意味ではない、イイネ?)。


 なんでこんなことになるのさぁ~。


 しかもこの娘さぁ、なにに怒ってるか察っするまで許さないみたいなこと言うじゃん?


 もぉ~めんどいわ~。


 ……でも最近はほんとに何もしてなかったと思ったんだけどな?


「うーん。それは後でちゃんと推理するから。先にオレの『魔法』の何が悪かったか教えて?」


「別に悪いところはないわ。けど、まだまだがぎこちないわね。もっと慣れれば私ぐらい出来るようになるわよ?」


「つーか、なんでさっき教えたばっかなのにオレよりも『魔法』使えちゃうの?」


 悪魔ちゃんはこの上なく面白いとでも言うように笑う。


「だって、悪魔はこんなことしなくても同じ事ができるんだもの。普段何気なくやっていることを、改めて丁寧にしてみただけ――でも、これはこれでいい練習になるわね」  


 何気なくやっていること、か。うーむ。


 つまり、悪魔の身体とは、それそのものがすでに「超魔法体系」を内蔵する「超魔構造体」だということなのか。


 なるほど、それなら自然と『魔法』を発動させられちまうのもわかるぜ。


 悪魔にとって『魔法』は身体操作と同レベルの技術ってことなんだからな。


 オレはむしろ凹むよりも感心してしまった。


 自分がついにたどり着いた魔導の究極奥義はとっくに明確な形まで伴って存在していたのだ。


「……な、なんでそんなにマジマジと見るの? 恥ずかしいわ」


 あくまで魔法学の見地からスゲーなと思ってみていただけなのだが、悪魔ちゃんからするとエロビームか何かを発射していると思われたらしい。


 心外だ!


 ――なので、今度は改めてエロビームを発射しよう。ハハハハ、頭の中で丸裸にしちゃうぞぉ。

 

「ハァ……ハァ……見える、真っ白な鎖骨から◆◆◆ピーに至るまで……グフフフ」


「もう、やめて! 怒ってるって言ったでしょ!?」


「グワーッ!!」


 さらなるダメージを食らってしまった。◆◆◆ピーとか言ったのが悪かったか。……うん、さすがに◆◆◆ピーはないな。反省しよう。


「それで、なんで私が怒ってるか、分かった!?」


「うーん。ギブアップぅ!!」


 オレはアヘ顔ダブルピースを決めて降参する。つーかまじで勘弁してください。


 悪魔ちゃんはため息をつくと(リアクションが貰えないとへこむなアヘ顔ピースって)、居住まいを正し、そしてなぜかお辞儀をした。

 

「ドーモ、〝ブラッド・ターコイズの悪魔〟です」


「……」


「……」


 無言だった。世界が静止しているかのようだった。赤黒い空がただ冴えわたっている。


「ブラッド・ターコイズの悪魔ですぅ!!」


 悪魔ちゃんは繰り返した。そのお顔は真っ赤っかである。


「えぇ……どしたの!?」


「どしたもなにも! なんでは、ちゃんと名前ありで私が悪魔のまんまなのよ!?」


 とうとう悪魔ちゃんはお子様みたいにぎゃんぎゃん怒り始めてしまった。


 おいおいさっきまでの妖艶な佇まいはどうしたんだい?


「アイツ? ……あー、ピーちゃんのことか!」


 ピンクダークの悪魔。この前初対面でありながらオレとマブダチになった幼女である。(19話参集)


「ほらぁ! なんでそんなに親しげなのぉ!?」 


 私の方が先でしょお!! と悪魔ちゃんはを踏む。


 あー、なんか知り合い同士が自分の知らないとこでつるんでるのにショック受けてるってこと?


 ちっちゃ! 悪魔ちゃん小さい! 悪魔として凄いのに器小さい!(というか年相応?)


 でも可愛いね♡


「なんだなんだ。寂しかったのかぁ」


 ――よぉし、撫でてあげよう。


 オレは悪魔ちゃんを膝にのせて撫でまくる。


「ちがうでしょうぉぉぉおおおお!? ちゃんと謝って! 非礼を詫びてぇ!」


「はいはい、分かました」


 言うわりに、さほど抵抗もしないので、スキルをフル活用して撫でておこう。見よこの絶技を!


「……ちゃんと反省してる?」


「してますしてます」


 ――泣き止んできたようだな。ご機嫌をとっておかないと殺されかねんからな。


 やれやれ、幼女の機嫌を取るのも楽じゃないね。


 とまぁ、今回はこれで一件落着だな。たまにはこんな感じで穏やかに終了するのも――




「当然そうは問屋が降ろしません! 話題の私がエントリーです!!」




「すわ!? 何者!?」


 乱入者である。いったい何者なんだ!?

 

「この顔をー、見知らぬとー、申すかー!」


 乱入者は、いきなりその姿を現し、ハイセンスなポーズを決めた! 

 

 その威容に、オレは喉を戦慄かせ、叫ぶ!


「――その声、その顔、そしてその無表情!!! ピーちゃん!!」


「イエス・アイ・アム!!」


「……そのやりとり、いる?」

 

 ヒザから降ろされた悪魔ちゃんが、オレたちの茶番を冷ややかに見つめている。いやなんか楽しくてね。

 

「ドーモ。という訳で私が来ましたよ」


 ピーちゃんが悪魔ちゃんにあいさつを決める。


「呼んでないわよぉ。なにしにきたのよぉ!?」


 悪魔ちゃんはシャーっと威嚇してくる。なんか先住猫と新顔の猫の顔合わせみたいな緊張感があるわぁ。やだぁー仲良くしてぇ。


「怒ってるなぁ」


「なんででしょうね? ――まぁこの前私が約束をぶち破ったせいだとは思うのですが」


「そうよ。それ! なんで行くなって言ってるのに勝手の行くのよぉ!」


「だって、おっぱいの話(第18話参照)をしたくせにその位置情報だけ隠すという意地悪をされたので」


「……そ、それは意地悪じゃなくてぇ……。その内ちゃんと私の紹介で連れて来たかったの!」


「なんでです?」


「……だって、あんた無茶苦茶するじゃない? どうしたって気まずくなるじゃないあの女神と」


「変ですねぇー。あなたがそんなに神に気兼ねするなんてー」


「いいでしょ。気を使って悪いことなんてないんだし……また神魔大戦とか迷惑でしょ!?」


 あ、そっか。オレが「仲良くして♡」って言ったもんだから、ガー様に何かしかねないピーちゃんのことを気にかけてたのか。


 そう言うことか、ありがとね悪魔ちゃん♡


「うん。その辺は気にしなくていいや。基本的に全部オレの責任ってことになってるし」


 なぜかね。なぜか。


 オレは淡いターコイズブルーの髪を撫でる。


 責任感の強い子だ。


「まぁ、そこまで気にしてたわけでもないけどね。アンタの知り合いだと思われるのがどうかと思ったってただけだし」


 まぁ控えめに言って変態だからねピーちゃんこの子


「そんなことより、今週の『ヒューマンスレイヤー』読みました!?」


「あ、読んだ読んだ。凄いことなってたよな。人類滅亡まであと一年切ったし」


「んがぁぁぁぁああああっ!!」


 悪魔ちゃんが咆える。


「なんなのよぉ!」


「え? だって話終わりましたよね? じゃもういいじゃないですか」


「もうちょっと私に興味持ちなさいよ!」


「というか、私がここに来たのはこの人に会うためなのです。マンガの感想を語り合いたかったので。それもすぐに。ハリーハリー」


「悪魔ちゃん読んでないの? 週刊デーモン〝ダンテ〟」※


「だってそれ……、女の子は読んで無いもの」


 なんだよモー、そんなの気にしなくていいのよ?


「前々からおすすめしてはいるんですがねぇ。体面を気にし過ぎですよ」


「アンタは気にしなさすぎなのよ! ていうかこっち見なさいよ!」


 残念ながらピーちゃんは俺の膝の上に陣取り、雑誌を開いている。


 体格差があるので、二人で紙面をのぞき込む場合どうしてもこうなるのだ。


 すなわち、幼女の膝の上に乗せているのは、決してやましい思惑からでないことを、ここにはっきりさせておきたい。


「あぁーイィ……。この匂い、この感触、重さ、体温。たまらん。まるで小型のネコ科捕食動物のような……」


「そう言うのいいですから。私なんぞのことよりも、まずはこのシーンについての考察を述べなさい。アナタならわかるはずです」 


 ピーちゃんはズビシィ! っとページを指さす。めちゃくちゃ真剣だ。彼女は重度の考察厨で、ただおもしろい/つまらないという感想を許さない。


「もー! 私を無視しないで!!」


 別に無視はしていないのだが、独りだけ蚊帳の外にいるようなポジションが気に入らないらしい悪魔ちゃんは大胆な行動にでた。


 自らの小さなお尻を、俺とピーちゃんの間にねじ込んでくるのだ! なんたる蛮行!!


「いやー、二人はちょっと狭いような……」


 ってまんざらでもねーけどなぁ(ドヤァ)!


 ハッハッハ。膝の上が幼女でいっぱいだぁ。


「とうとう私の考察を聞く気になったのですね。ではまずこの作品の大前提について説明させていただきます」


「どこまでマイペースなのよアンタ……。もう好きに喋りなさいよ。――それより!」


「グワーッ! ていうかあたたたた!」


 北斗神拳を放っているわけではない。悪魔ちゃんが膝の上からおててを伸ばして俺の顔面を捕まえて捻じ曲げようとするのだ。


 いや気を付けてね? キミの腕力だと最悪首がねじ切れるまであるからね? 


「これからは私のこともちゃんと名前で呼びなさい! せめてビーちゃんと呼んで」


「えーそれはちょっとぉ」


 オレは遠慮した。パリィ!


「パリィじゃないわよ! なんでよ!?」


 うーん、だって。


「俺にとっては悪魔ちゃんは悪魔ちゃんなんだよなぁ。いまさら変えるのもなぁ」


 今更ビーちゃんとかブーちゃんてのもね。


「なによそれぇ……」


「うん。けど、俺が悪魔ちゃんて呼ぶ悪魔は、悪魔ちゃんだけだ。それだけは約束する」


 俺が笑いかけると、悪魔ちゃんは赤面して視線をそらしてしまった。


 ハッハッハ。可愛いのぅ。ただ、手は放してください。首がもげるからね? 


「し、しかたないわねー。そう言うことならいいけど!」


 悪魔ちゃんは腕組みして、膝の上に収まった。あー、よかった機嫌が直って。


「気にしすぎなんですよねぇ」


「あんたがさんざん私のこと煽ったからでしょうが!」


「? それよりも」


 考察を聞いてもらえないピーちゃんが、不服そうな顔(といっても無表情なままだが)を向けてくる。


「この後はどうしましょう? 私としては一緒におっぱいハントに行きたいのですが」


「ブレないわねアンタ」


でもいい気はするのですが、こういう良き日にはやはり新しいおっぱいに巡り合いたいので」


「やーめーなーさーいーよー」


 ピーちゃんは悪魔ちゃんのフラットなお胸をフニフニする。おっぱいなら何でもいいだのろうか?


 自分にも同じくらいのついてるはずなんだけどね?


「うーむ。ぜひとも同行したいんだが、膝に矢を受けてしまってな」


「そうですか、残念です」


「矢なんて使ってないわよね?」


 そういう符牒があるのです。キニシナイデ。


「あ、じゃあお祭り行きましょう。お祭り」


 そこで、悪魔ちゃんが手を叩く。何ですと?

 

「ああ、例の……。私は行く気なかったんですが」


「いいじゃないの。せっかくだから見てってほしいわ、魔界のお祭り」


 そういって、幼女たちは膝の上からぐりっとオレにを見上げてくる。


 魔界のお祭りねぇ? ――それってサバトじゃない?

  

「――まぁ、なにか買ってくれるなら行ってあげましょう」


「じゃあ、きまりね」


 などと言って二人は意気投合するが、


「え? ちょっと待って? オレ財布にされることになってない?」 


「だって私たちお金持ってないもの」


「えー!?」


「悪魔は財布なんて持ちませんよ。基本は誰かからの貢物みつぎものなのです」


「なんでそれで貨幣経済が成り立ってるんだろう?」


 まー、その辺も含めて興味深いのは確かだけどな。


「じゃー行ってみっかね。でも異世界の金貨とか使えんの?」


 オレそういうのしか持ってないぞ? 転生者ですし。


「古代の硬貨から電子マネー、人間の魂でも物々交換でもなんでもできますよ」


「いろいろと融通が利くから大丈夫よ。かっこいいところ見せてね♡」


 そう言って二人の幼女に手を引かれ、オレは未踏の大地へと足を踏み入れることになった。


 ……なんか今不吉な単語聞こえたんだけど……これホントに大丈夫なのか?




 ちなみに、案の定普通じゃなかった祭りとやらに参加することになったオレはとんでもない目にあうわけなのだが、それはまた別の話だ。







 完






補足

 

・週刊デーモン〝ダンテ〟


 魔界の超人気漫画、「ヒューマンスレイヤー」が連載している雑誌。


 人か悪魔か? 謎の存在である「ヒューマンスレイヤー」が全ての人間を分け隔てなく殺害していくバイオレンスアクション。


 さまざまの人間模様を丁寧に描いたあげくに、唐突に主人公がエントリーし「人類」を分け隔てなくスレイするという内容。


 至極シリアスな内容ながら、ときおりシリアスな笑いがツボることも有り、多種多様なファンが存在する。


 人間がいなくなると悪魔も困るので、『こんな不謹慎なものを描くな』という批判もあるようだが、それでもなお根強い人気を誇る。


 ピーちゃんに教えられて以来主人公も購読している様子。

 

 ちなみに並の人間が読むと一発で発狂するので注意が必要。キヲツケテネ。

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