第149話 振り返り(ゴルフ)
ゴルフスタート
男:ルバン国王と牙狼村村長?の真悟人様の挨拶からスタート。
トップは王妃様かぁ‥‥相変わらずイイ女だよなぁ~!
ちょっと夕べのエロいので、高貴な方を相手に!‥‥
あのシチュエーションを思い出すと‥‥ゴクッ。
イカンイカン!やべぇってマジで首が飛ぶわ!
俺は第6組か。
一緒に周るのは‥‥‥マジか!おいおい!マジでやべぇって。
「お前が一緒に周るのか?牙狼村 ボスだ。よろしくな。」
右手を出されて、握手をするのに手汗を3回くらい拭いたわ。
俺が自己紹介をする前に、
「俺もよろしくな。牙狼村 アルファだ。」
もう、アワアワしてて冷や汗、脂汗で手汗ビショビショ。
かろうじて挨拶を返した。
「ルバン王国冒険者組合 Aランク ダグラスです。宜しくお願い致します。」
「「ああ、よろしくな。」」
伝説とも言える牙猿の総長!ボスさんに、それに並び立つ魔狼のアルファさん。俺はなんて組に入れられてしまったんだ!足の震えが止まらねぇよ!
「アハハ!そんなに緊張する事ないよ。」
「あっ!!あんたは隣の部屋の!?」
「そういえばちゃんと自己紹介して無かったね。牙狼村料理長、火のグッチです。どうかよろしくお願いします。」
「ま、マジですか‥‥??」
「マジですよ?偽る必要ないでしょ!?」
「す、すいません!そんな方とは露知らず、ホントすいません!」
「いやいや謝る必要無いでしょ!一緒に楽しく食事した仲なんだから、素のままで居て下さいよ。‥‥夜のビデオも楽しめたでしょう?」
「いやいやいやいや、あれはもう最高で、いや~参ったなぁ。道理で色々詳しい訳だな。」
「僕も人間の、それも冒険者の友達なんて居ないからね。仲良くなりたかったんだよ。」
「そうか。んじゃ、これからも宜しく頼むよ。」
一時はどうなる事かと思ったが、まさかあの火のグッチが隣の部屋の奴だったなんて‥‥ちょっと楽しくなってきたぜ!
女:慌てて着替えて準備して、何とか開会式に間に合った。
お腹苦しい~、お部屋で寝たい~、そんな我儘も皆、口に出せず、真面目に参加する。きっと誰かが言い出したら済し崩しに部屋で寝るだろう。
お腹がこなれてくれば、少しは動けるように‥‥なるかな?
王様と真悟人様の挨拶の後、出場順が発表される。
‥‥えっ?張り出されてた?そんなの知らない~。
私たちは4人チームで登録したから、メンバーそのまま12番目にスタートです。
あのお兄さんは、何番目だろ?私の見られるの恥ずかしいから先にスタートして欲しいなぁ。そんな事思ってる間に、王妃様がスタート!
キレイなショットでスッゴイカッコいい♪あちこちから声援が飛んでるし、なんであの王様にこんなキレイな王妃様が‥‥ダメダメこれは不敬だよね。
順番にショットを見てるうちに‥‥ボスさんたちが登場!
スゴイ大きいよね~!あの腕、私の胴体位あるし!背も私の倍?は無いか!胸まで届くかなぁ?牙猿って、もっとお猿さんぽいと思ってたのに実際は全然人間ぽかった!毛深い牙のある獣人?って感じかな?
アルファさんはイケメンだね~!シュッとしててキュッと締まってて、あの耳と尻尾をモフモフしたい~!って娘は何人も知ってる。
あ!打つね!‥‥し~~‥‥‥
「ガンッ」
な、なんか違うもの打った音が‥‥
「ボス!力半分だ。」
アルファさんがなんかアドバイス?してるけど‥‥
ボスさんが打ってアルファさんが打って、エルフの男の人?えっ?あれ?認識阻害使ってるけど、見た事在る人だよ?
‥‥その次は、お兄さんキターー!!
キレイに打って私には気付かずに行ってしまった‥‥
後でまたお兄さんと会える機会も在りそうだね!
よし!やる気になって来たぞ~~!!
男(ダグラス):順番来たぞ~!最初はボスさんからだな。
キャディのお姉さんは最初に挨拶してからアルファさんにロックオン!だな。
男の俺から見てもイケメンだもんなぁ‥‥
「ガンッ」
な、なんかスゲェ音がしたぞ?
ボールの行方を見るお姉さんが双眼鏡を取り出した。
「‥‥2番ホールの林まで行ったようです‥‥」
「ボス!力半分だ。」
「おう。了解だ。」
なんでこう、いちいち迫力あるんだろうか?ホール飛び越して行くってどうなってんだ?
「ボスさん!ワフワンさんの笑顔浮かべてリラックス!」
「おう!」
「カシュッ!」
「ナーイスショッ!」
打球は真っ直ぐ青い空に吸い込まれて行ったが、ちゃんとグリーン手前で落ちたようだ。
グッチの声援でちょっと口角が上がってたので、効果あったのだろう。
ただ、クラブ1番ウッドは歪んでいるようで、使い物にならないと。
最初の飛距離も、600ヤードオーバーで、このゴルフ場を横断する様な、人前に出しちゃイケない記録だそうだ。後でコソッとキャディさんが教えてくれた。
この先、まともに回れるのだろうか?‥‥
女:よ~し!私たちの番だよぉ!
気合い入れてコースを見つめてたら、突然飛んでも無い事を言い出した!
「1番水のクトゥルフ!」
「2番火のアレス!」
「ほら、あんたの番だよ!」
「え?あの?3番風のミネルヴァ!」
「4番土のユピテル!」
「「「4人で、魔法少女隊!!」」」
「え~~!?あの?なんでコレやるの?」
「「「「「おおおおぉぉぉーー」」」」」
「姉ちゃんいいぞ~!もっとやれ~!!」
ドッと歓声が上がる!
周りからは声援が飛び交って、大盛り上がりである。
こんな、こんなのやるなんて、聞いて無いよ~!!
「だってあんたに言ったら反対するじゃん。」
そりゃそーだよ~!!
お陰で第1打は、ヘッポコピーであった‥‥‥
2打目以降も関係ないギャラリーが付いて歩いていて、全然落ち着いてプレイ出来ない!実はこのメンバーだと私が一番上手いのに~~!!
「(ミネ)ルヴァはやっぱプレッシャーに弱いね~!」
「こんなの(クトゥ)ルフのせいでしょ~~!キー!!」
「本気でキー!って言ってんの初めて聞いたわ!」
「アレスはそこで煽らないの。」
「ユピ(テル)だって面白がってんべ?」
「そりゃこんな面白いショーはないよね~!ww」
「もう~~!あんたたちキライ!!」
「ありゃ~、ルヴァに嫌われるのは嫌だなぁ。」
「「どう、どうどう、ルヴァごめんね?」‥‥面白かったの。」
「アレス!ユピ!はい、ちゃんと謝ろう。」
「ルヴァ、ごめんなさい♪」
「もういいよ!」
も~!いっつもそうなんだから~!
絶対1番になってやるんだからね~!!
その後ろで、3人がサムズアップしてるのをルヴァは知らない‥‥
最終ホール!
ふっふっふ~、4人の中じゃ私がトップだからね~!
「おかしいね?」
「うん。おかしい。いつもならなぁ?」
「そう、いつもならあのままグズグズに崩れるのに‥‥」
おかしくないよ!
いつもいつも、そうは行かないんだからね!!
半分の9ホール終わって食べたカツカレーが私を勝つ!に導いてくれるのだ!
「あのハンバーグステーキも絶品で!」
「やはりタンタンメンだろう~!絶妙な辛さとコク!」
「ポーク生姜焼きの柔らかさと風味!ご飯大盛りもペロリと」
「結局、みんなも私の少しずつ食べたじゃなーい!もう~3人ともカツの良いトコだけ食べたの許さないんだからねー!」
「そりゃルヴァがハンバーグの大きいトコ食べたから。」
「タンタンメンの味付玉子食べたから!」
「一番大きい生姜焼き食べたから‥‥」
「うっ‥‥だって、美味しそうだったんだもん。」
「ルヴァに私たちを責める権利は無いな。」
「う~、ごにょごにょ‥‥」
「良いから最終ホール、1番で打ちなさい!」
「も~!最終奥義を出すんだからね!」
「チャー・シュー・メーーーン!!」
「なんと!懐かしい!」
「明日、天気になると良いね。」
「おー!太陽まっしぐら!」
「分かって貰えなくても‥‥ん?知ってるの?」
~~~~~~~~~~
「さて、早くコースアウトして!夕飯だーー!!」
「「おぉーーー!!」」
あれ~?私、トップのはずだったのに?
「皆さん、ボギーで上がりましたよ。後はルヴァさんの最終パットで終了ですね。」
キャディさんの容赦ない一言を聞いても、きっちりパターを決めて終了です。
最後は私だけダボ?(ダブルボギー)
なんか、おかしい‥‥
(明日はもっとおかしくなるのを、この時の彼女はまだ知らない‥‥)
男(ダグラス):やっとコースアウトだぁ!
あの二人おかしいって!なんでパー5で1オンするんだよ?
グッチは堅実で上手いし‥‥結局オレがビリでした‥‥
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