第148話 ゴルフ(朝食)

 ホテル(朝食)


 男:ふぁ~!なんだかんだ言って良く寝たぜ!

 朝はあちこちの部屋からの絶叫が多いな。

 昨日トイレを試さなかった奴らだな。くっくっくっ


 隣の部屋の奴が朝食を誘ってくれたんで、また食堂にやって来た。

 夕べと同じ食い放題なんだが、内容が軽め?な感じだな。

 それでもベーコン、ハム、ソーセージ、卵料理も色々だ。

 それらも王都じゃ中々食えるモンじゃねぇ。

 お!俺の好きなシャケが塩焼きだと!?

 それをコメ(ご飯)と一緒に食うと‥‥最高だ!やっぱシャケは最高だ!

 隣の奴は納豆??豆が腐ってんのか?スゴイ物食ってんな。

 えっ!卵を生で食うのか!?お、お前腹壊すぞ!?

 ‥‥‥ちょっと貰った。へへっ。

 おぉ!?生卵をご飯にかけて醤油を垂らす‥‥美味ぇ~!早速お替りだ!

 海苔って黒い紙?これで卵かけご飯を巻いて食う!くぅ~~美味い♪

 納豆に卵かけて出汁醤油?かけるのも美味いじゃね~か!

 納豆単体より、こうして食うと納豆、美味いな。

 しかしこいつ、なんでこんなに詳しいんだ?美味いしまぁいいか。

 この味噌汁ってのもイケるねぇ!漬物とかも酒が欲しい位、美味いねぇ~♪

 朝っぱらから死ぬほど食ったぜ。

 後は部屋に戻って、絶叫してから出発だな!



 女:リ・リ・リ・リ・リ・・・・・

 はい!?‥‥‥目覚ましの音?朝かぁ、何の音かと思ったよぉ。

 ふぁ~!起きよ。

 トイレ行って~‥‥「うっひゃ~!」

 女の子用ボタンまであるなんて!昨日教わっておいて良かったよ。


「プルルルルルル・・・プルルルルルル・・・・・・」

 何!何の音!?

 どっどっから鳴ってるの??

 この電話?だっけ?‥‥ど、どうしたら良いの?

 恐る恐る・・・・・ガチャっと受話器を取る。


「ヤッホー起きたぁ?ご飯行こう~!」

「え?え?え?」

「なに~あんたまだ寝ぼけてんの~?」

「え~~!!話が出来る魔道具なの~!?」

「みんなエレベーターホールで待ってるからね~!」

「あっちょっ‥‥‥」

「ツーツーツー・・・・・・」

 ‥‥‥あっ!ボヤボヤしてないで着替えなきゃ!皆待ってるんだよね。

 この寝ぐせも、ドライヤーだっけ?魔道具で直せると聞いたのだよ。

 スゴイね~!この国は!!


「お待たせ~!」

「「遅~い!」」

「行こうか~!」

 また食堂やって来ました~!

 やっぱり色々メニューは変わってるね。

 最初はサラダと~‥‥ドレッシング?色々有り過ぎて分からない。

 小さいお皿でちょっとずつ取っちゃお!はい、欲張りさんです!

 サウザン?イタリアン?ゴマドレ?ワフー?ちょっとずつね。

 後は、ハムとベーコンとソーセージ、スクランブルエッグ?オムレツ?


「卵が食べれるなんて、スゴイよね~!」

「ここの卵、生で食べれるんだって!」

「うっそ!絶対お腹壊すって!」

「コメ(ご飯)の上に生卵をかけて醤油を垂らして食べると美味しいって!」

「マジですか?」

「あたし、やってみよ~!」

「お~!チャレンジャー!」

「少し分けてね。」

 卵かけご飯は皆で少しずつ分ける事にした。

 お!?シャケがある!今度は塩焼きだ。ご飯が合うって言ってたね。

 ご飯にシャケ、ん~~♪幸せ!シャケは焼いても美味しいね~♪

 サラダも味が色々あるのを皆で試してみた!私はワフーかサウザンかな。

 では、卵かけご飯を‥‥‥!!!! 美味しい~♪ナニコレ?

 お替りし~ちゃおっ! あれ?みんなお替り?


「えへへ~。卵かけご飯美味しかったんだもん!」

「やっぱみんなそうなんだ~?」

「周りの人も卵かけご飯やってる人、多いね~!」

「「うんうん。」」

「あの納豆っていうのは?」

「うっ‥‥あの匂いを嗅ぐと、勇気無いな。」

「ちょっとレベル高いよね。」


「あそこの人、ほら、」

「あっ!お兄さんだ!」

「「えっ!?どれ?どれ?」」

「納豆に卵かけて混ぜてからご飯にかけてるよ!?」

「「ほぉ~~!!」」

「あんたもチャレンジするっきゃ無い!」

「え~‥‥‥‥‥やってみるか。ボソッ」

「「「えっ?」」」


 持ってきました!卵とご飯と納豆!

 ご飯、入れ替えで炊き立てホカホカなんだよね~!

 うっ、やっぱ匂いがちょっとキツイなぁ‥‥

 混ぜて混ぜて~、ご飯にかける!

 どれどれ‥‥‥


「「「…………ゴクッ」」」


 ‥‥‥美味しい~~!!予想以上に美味しい!

「ちょ、ちょっとちょーだい?」

「しょーが無いなぁ。半分あげるから3人で分けてね。」


「「「パクッ!」」」

「おー!うんうん、予想以上に美味しい」

「んぐんぐ‥‥お替り行ってくる!」

「あいつマジか!?」

「ん~、あたしはこの食感と匂いが苦手かな、味はまぁまぁだけどね。」

「概ね好評みたいだね~。」

「この国の食は素晴らしいな!連れて来てくれた真悟人様に感謝だね。」

「「うんうん。」」

「お替り持って来た~!」

「コイツ、色々持って来たぞ?よく食えるな?」


 キムチ?辛いの?‥‥これは!ご飯のお供だ!

 海苔?醤油つけてご飯を巻く?‥‥おお!ご飯が足りない!

 漬物?パンには合わないけどご飯なら美味しいね。

 味噌汁?‥‥うん!このスープも美味しい!中の白いのナニ?


 もうお腹キツイ‥‥もう食べれない‥‥もう動けない‥‥

 でも、デザートは別腹だね♪


 コレ‥‥スライム?

「あんた何言ってんのよ!あげないからね?」

「ゴメ~ン!だって似てるんだもん!」

「まぁ否定しないけどね。わらび餅だって。スライムで作ってる?」

「まさかぁ‥‥ん♪おいひい!ツルツルプルプル、甘いスライム!」

「コラコラ、そういうこと言わない!」

「そっちは白いスライム?」

「アハハ!そう見えるね。白玉ぜんざいだって。白いのお餅だって。」

「お餅?さっきのご飯を突くとお餅になるって?」

「そっちの四角いスライムはナニ?」

「これは蜜豆だって四角いスライムはホロホロに崩れて美味しい!」


 へぇ~。ご飯って突くとお餅になるんだぁ。(あれはもち米です。)

 朝はデザート少ないね。

 あんまり気にして無かったけど‥‥おお!!オレンジジュースだって!!

 こっちにはミルク!?あんな高級品が!・・・・・

 この小っちゃいの何だろ?・・・・えっ!!!バター!?ジャムまで!?

 うわっ!このパン、真っ白でフワフワだ!!


「ちょっとあんた、まだ食べる気?いったい何‥‥‥」

「えっ!?何処にあった!?」


 あ~‥‥またみんな取りに行っちゃった。

 さすがに白パンとバターとジャム、それにミルクとジュースじゃ目の色変わるかぁ!日本の食べ物じゃなくて、普段の食事でこんな高級品見たらねぇ~。

 こんな小さいパッケージのジャムやバターなんて、遠征に行くとき最高だよね。

 うん♪美味しい!

 バターの塩加減が最高!パンはフワフワだし、ジャムは‥‥

 お~!!甘~~い!これはイチゴジャム?イチゴって見てみたいね。


 あ、みんな戻って来た。

 ププッ~!絶叫してます。

 お持ち帰りは出来ないって?‥‥聞いたんだ?

 おいおい、山の様に持って来たヨ‥‥

 コラコラ!こそこそ仕舞わない。


「ピンポンパンポーン♪お客様にご連絡します。

 スタート時間まで1時間になりました。

 1番でスタートされるお客様は、スタートの10分前までにゲート前にお越しくださいます様、ご準備の程お願いいたします。ピンポンパンポーン」


「もう時間だ!」

「まったくいつまで食べてんのよ!」

「お前に言われたくないよ。」

「早く部屋戻って準備するよ。」

「「「でも、腹いっぱいで動けない‥‥‥」」」


 あ~!今日ゴルフなんて出来るのかなぁ?‥‥‥

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