出ておいでね と祈りを込めて
出ておいでね と祈りを込めて
やわらかな土に そっと埋める
水をあげましょ
柔らかい陽にあてて
風の吹く日は守ってあげるよ
そうしてやっと目を覚ました君
小さな体で 大きく伸びをする
両手いっぱい 陽を浴びて
どんどん 背丈が伸びていく
そして ふっくらとした宝物を
ある日 こっそり見せてくれる
あとは 時を待つばかり
一片 二片 ベールをほどいて
君が いちばん輝く朝
祝福のキスは 蜜蜂から
歓喜の舞いは 蝶々から
私も見るたびトキメキながら
君の姿を心に刻む
しばしの春を謳歌して
やがて 君は静かに目を閉じる
亡き骸からは 君の命の証
私は大事に摘み取って
また来年の夢を見る
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます