いえね ちゃんと輪郭は
いえね
ちゃんと輪郭はあるんですよ
詳しく くっきり はっきりと
確かにいろいろ化けますんで
正体はわからんでしょうね
動物 食べ物 時には人間
そこらが得意分野ですかね
つかみどころがないだって?
逆に よく言われますよ
この手でつかんでみたい ってね
乗っかってくれてもいいんですよ
ただし 命は保証できませんが
乗りたいでしょう?
触りたいでしょう?
って 誘惑するのが好きでね
おかげで今日もわたしを眺めて
夢想するファンが ほらね
あっちにも こっちにも
絵にも描かれ 写真も撮られ
いつもどこでもモテモテで
自由気ままに好き勝手やっても
そこがまたいいって 憧れられる始末
だから時々 ギュギュッと密度を上げて
ばぁーっとイタズラしてやるんです
わたしが高く積んできたり
わたしが黒くなっていたり
わたしが厚くなっていたり
そういう時はご注意あれ
憎まれようが 容赦なく
無情の雨を降らせますから
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます