なぞなぞハナウタ
たまきみさえ
隣のヤツの背丈が
隣のヤツの背丈が
最近やたら伸びやがった
ときどき威嚇してくる態度も
鬱陶しくて気に入らない
後ろのアイツも色気づいて
香水プンプン匂わせる
風が吹くたびオレを直撃
いいかげんにしてくれよ
群れて騒いで我が物顔で
四方にゴミを飛ばすヤツら
掃除なんてしないから
自然にどっかへ消えるまで
オレの鼻先もてあそぶ
ここらは毎年こんなだぜ
どこから湧くのかどこから来るのか
どんどん どんどん 混んでくる
だったらこっちが逃げ出すまでだ
オレはひらりと旅立った
そして知ってしまったんだ
同じツラしたヤツらばっかが
ズラッと並んだその場所を
澄ました風情で上品ぶって
日がな一日 水浴びだって?
なんだい その腑抜けた暮らしは
なんだよ そのぬるま湯天国は
知りたくなかった そんな場所
知らなきゃよかった そんなヤツら
名もないオレは粗末な雑草
踏みつけられて孤独に叫ぶ
隣の芝生は青かった
隣の芝生は青かった
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