第1話 桜色の少女
その日、透子は図書室で本を読んでいた。
数日前、妹と一緒に買ったマンガに出てくる用語をふと調べたくなり、それに関連していそうな書籍を適当に読んでいたのだった。彼女が開いている本の表紙には、十八世紀末、フランス革命時代の軍人や貴族の服飾を描いた絵画が掲載されていた。本の内容は当時の社会や軍隊についてだった。
「うーん、女子の人生では使わない単語を覚えてしまった気がする」
解説書としては異様に気合の入った軍隊の項目を読みながら、透子は独り言をつぶやいた。実際、歴史の授業であっても使わないであろう単語だらけだった。一旦軍隊についてのページを閉じ、当時の貴族令嬢がどんな生活をしていたかという項目をもう一度見直す。項目の扉に描かれた貴族の衣装を見て、それを身に纏った自分を想像した。自分が日本人だということをさっぴいても似合わないと思って、苦笑しながら本を閉じた。
気が付けば午後四時半を過ぎていた。北向きの窓からも西の空が茜色に照らされているのがよくわかった。
本を棚に返そうと思って椅子から立ち上がったとき、気が付いてしまった。
床の下から、ピンク色の不定形ななにかが浸み出していた。それは身をよじりながら床の上に這い出て来ようとしているように見えた。
「なに、これ」
そうつぶやくと透子は厚いレンズの眼鏡を外して目をこすってみた。眼鏡をかけて見てみるとそれはまだそこにいた。今度はきつく目を閉じて 二、三度深呼吸をする。目を開けるとそれはまだそこにいた。
「……疲れているのかな、私」
自分でつぶやいた言葉に無理やり自分で納得した彼女は、いまだ蠢くそれを見ないようにしながら席を立ち、そろそろと図書室の出口に向けて歩き出した。
そこで気がついた。
いつもなら閉室までいるはずの図書委員がいなかった。それどころか本来ならまだ校庭で行われているはずの部活動の音も、少しは校内残っているはずの生徒による喧騒もなかった。
唐突な異常事態に、透子は辺りを見渡した。そして先ほど無視したそれのいるところを見てしまった。
それはやはりそこにいた。
床の下からは完全に這い出てしまったらしきそれは、今やピンク色をした人型となっていた。
輪郭が人型に見えるだけで、ディティールは不明。顔に当たる部分にも、目、鼻、口、いずれも存在しないように見えた。
それは透子を見ていた。透子はそう感じた。
「ど、どうも……」
聞いているはずもないと思いながら透子はそれに声をかけ、同時にそろそろと後ろへ歩く。出口はすぐそこにある。ドアに背中が当たった。
その時、それはもう一度透子を見た。目がないにもかかわらず、今度ははっきり見られたことを透子は意識した。
透子もそれを見直した。
のっぺらぼうなそれの顔が笑ったように見えた。いや、笑った。
その瞬間、透子は言いようのない恐怖に襲われた。その恐怖が体を包み込み、声を出すことも、体を動かすこともできなかった。それはじりじりと、楽しむようにゆっくりと、透子に近づいていた。
透子の体が、ほんの少しだけずり落ち、横開きの扉が、ぎぃ、と小さな音を上げた。
「……ひゃああああああああああああ!」
次の瞬間、透子は自分の意思でも抑えられない悲鳴を上げながら図書室のドアを思いっきり開け、叫びながら逃げ出した。
透子は廊下を全力で走り抜け、角を曲がる前に少しだけ図書室のほうを見た。それは笑いながら体を大きく揺らして透子のほうに向かっていた。
考える暇もなく彼女は廊下をまた走り出した。
そこを突っ切れば職員室があるはずだった。
あっという間に廊下を突っ切った透子は職員室の扉を開けようとして、恐ろしいほどの硬さでそれを扉に拒絶された。
「先生開けて! 開けてください!」
鍵を掛けられたと思った透子は激しく扉を叩いた。そして扉から覗ける職員室内の異常に気がついた。
誰もいない。
終業から幾分時間が経っているとはいえ、まだ教師陣全員が帰る時間ではないはずだった。それなのに、一人の教師も職員室内にいなかった。
「どうして!」
理不尽な思いに駆られた透子はさらに強く扉を叩いた。そして廊下を見る。それはもう十メートル近くまで来ていた。
「ひぃうあ!」
また声にならない悲鳴を上げ、透子は走り出した。廊下を走り、階段を二段飛ばしで駆け下り、昇降口へ走った。
昇降口の扉はすべて閉まっていた。ドアの取っ手を取り、ガタガタと力の限り扉を揺するが、ガラス製の扉はピクリとも動かなかった。まるで鋼鉄製の分厚い扉のようだった。
振り返ると、それはもう透子のすぐ近くにいた。
透子の表情が絶望に歪んだ。力なく笑っているような表情を浮かべ、その場にへなへなと足元から崩れ落ちた。
(なんなの、これ)
あまりに理不尽に人生が終わりそうになったとき、その時考えられることはあまりなかった。ただこれはなんだったんだろう、という疑問だけが透子の中に残った。
それは透子に向かって、ゆっくりと手を伸ばす。抵抗する気力もなく、透子はただそれの手が目の前に迫るのを見つめていた。
その時、閃光が走った。
透子に向かって伸ばされた手は、その閃光に上腕の半ばを切断されていた。閃光は透子の目の前で止まった。それは槍のようだった。
「はあああっ!」
気合とともに槍はそれのいたところを薙いだ。それはべしゃりと身体を不定形に変形させて床に這うことでその攻撃をかわした。
自分を守るようにそれの前に立った少女の後ろ姿を、透子は見た。
桜色の長い髪はさらりと流れて。
白と薄紅色で編まれたドレスは清純な美しさを引き出して。
何より、少女のその背には自信が溢れていた。
「もう大丈夫だから、ちょっと待ってて」
ちらりと透子のことを振り向き、少女はそれの前に立った。少女の横顔は、同姓(のはず)の透子にも、引き付けられるような魅力に満ちていた。
それは床から這い上がり、今度は四足の獣のような外観を取った。唸り声を上げるがごとく首を回し、少女を威嚇する。
少女は片手で持っていた槍を両手に構え直し、それと相対する。少しの歪みもなく、正中線を保った体位で、少女はしっかりと立っていた。
少女とそれは、まるで達人と達人が相まみえた剣劇映画のごとく、お互いに動かなかった。相手が動くのを、お互いに待っているかのようだった。その異様な雰囲気に、透子のほうが気を張り詰めてしまっていた。
(もしかしたら、逃げたほうがいいのかな)
透子はそう思い始めたけれど、その思考とは逆に体は動いてくれそうになかった。昇降口のガラス扉を背にしながら、一歩も動けないでいる。自分を落ち着かせるために、呼吸をひとつした。
すうっ、と、静まり返った校舎では思うより遥かに大きな音だった。
「はっ!」
その瞬間、気合とともに少女が動いた。
先刻、透子を救ったときのような鋭い突きがそれを突き刺した、ように見えた。だがそれはそこにいなかった。
それは今や顔に当たる部分を大きく開いて、少女を飲み込もうとしていた。槍の攻撃をかわされた少女にその
その
それを叩いたのは、少女の持つ槍の柄だった。穂先をかわされたとき、すでに体をひねって柄を叩きつけられるように動いていたのだった。流れるような体の動きだった。
不定形であったそれはその一撃を受けて、自身に形がないことを忘れたように四足獣のような動きで逃げ始めた。
「逃がすもんか!」
少女は槍を構えなおし、穂先をそれの逃げたほうへ向けた。目をつむり、何かに集中する。透子には少女が何をしているのかわからなかった。呆けたように少女を見ていると、槍の穂先の空中に、光で出来た、大きな円の中に無数の図形と文字が描かれた。まるでマンガで見る魔法陣のようだった。
「当たれっ!」
少女の声とともに、穂先から6つの光が飛び出した。
光はそのまま逃げているそれに向かって突き進む。それは激しく動いてかわそうとするが、光はそれの動きを理解しているかのように追い詰めていく。一つが着弾し、それを打ち据える。動きが止まったそれに、残り5つの光が着弾していった。
その時、透子は自分を脅かしていたそれの断末魔の叫びを聞いた気がした。それは地面に倒れ伏すと、色を失い、そして溶けるように廊下に浸み入り、消えた。
それが消えたことを確認した少女は槍をひと振りした。すると槍はまるでそこになかったかのように消えた。少女は透子に向き直り、その手を差し出した。
「ごめんね、遅くなっちゃって」
「い、いえ、大丈夫です。お互い様です……」
何がお互い様なのか全く不明だが、透子はそう言って手を取り、立ち上がった。まだ膝が震えている気がするけれど、なんとか立ち上がれた。
透子はあらためて少女の姿を見た。服装といい、ありえない髪の色といい、そして戦闘しているときの光の弾といい、まるでマンガ、アニメの変身ヒロイン、それも現代の男子が喜びそうなタイプの魔法少女だった。
さっきまではよく見えなかった顔をまじまじと見る。整った顔立ち、はっきりとした瞳を持つ、大きくて優しげな目。凛とした、と表現ができる顔は、また愛嬌も感じられる。
(世の中にはこんな綺麗な人がいるんだな)
透子はそう思った。少し羨ましいと思った。特にその目に。眼鏡なしの目はつり目だし、眼鏡をかければ色々台無し。でも眼鏡を外すと何も見えない。そんな自分の有様について考えながらまじまじと少女を見ていると、ふと、その姿に覚えがあるような気がした。
「桜川さん?」
透子の質問に、少女は驚きの表情を浮かべた。少女は透子に微笑みかけると、両手を胸の前で合わせ、小さく一言つぶやいた。
「正解」
その言葉とともに、魔法少女は桜川優華へと変わった。顔のつくり、髪の長さ、体型は変わらないが、髪の色は黒に、服装は紺のブレザーと濃いグレーのスカートという学校指定の制服になっていた。
桜川優華は透子のクラスメイトだった。容姿端麗、成績優秀、文武両道、などなど、彼女を表現する言葉は多く、そのどれもが賞賛だった。それでいてそれを鼻にかけることもなく、ほんわかした性格によって周囲の生徒たちを和ませてくれる、そんな少女だった。
クラスメイトであるから、透子も彼女と話したことはあるけれど、そこまで親しいとも言えないぐらいの関係だった。
「驚かせちゃったかな?」
驚いたというなら、確かに優華が変身していたことにも驚いているけれど、そもそも図書館でそれに気が付いてからは驚きと恐怖の連続だった。それがいなくなって透子の恐怖は晴れてきたが、その代わりに浮かんできた疑問を次々と透子は優華にまくしたてた。
「驚いてるよ! 桜川さんが変身していたってのもあるけど、まず私は何に出会ってたの!? どうしてそいつは私を襲って来たの!? そもそもあれはなんなの!? 変身していたのはあいつと戦うためだってのは解るけど、どうして……!!」
「ち、ちょっと白野さん、落ち着いて」
優華は両手の平を透子に向けて、落ち着いて、のポーズを取る。ひと呼吸であれこれまくしたてた透子も一度荒々しく深呼吸した。気が付くと、校庭から運動部の掛け声が聞こえてきた。学校の喧騒が、透子の周りに戻ってきていた。
「ちょっと長くなりそうだから、ファミレスでお話しません? 白野さんに確かめたいこともありますし」
「んー」
時計を見ると五時だった。別に白野家には門限などない(それでも無断で八時を過ぎるようだと心配のメールをされるが)けれど、優華のお話を聞くかどうか、透子は迷った。
(ここで話を聞くと、引き返せないことになるんじゃないか?)
そんな思いがあった。できればここでちゃっちゃと、簡単に、五分ぐらいで話して欲しかった。
(しかし、ここで聞く機会を逃すと、逆になんであんなことになったのか、自分が知る機会がなくなる気もする)
そんな思いもあった。少しづつ聞く機会はあるのかも知れないけれど、それがいつになるかはわからなかった。
あれこれ唸りながら、透子はたっぷり二、三分悩んだ。そして決めた。
「わかった、行くよ」
「はい。それじゃあ、行きましょう。では、国道沿いのファミレスへ行きましょう」
歩き出そうとして、透子は気が付いた。あっ、と声を上げた。
「どうしたの?」
「ちょっと待ってって、図書室にカバンおきっぱだった!」
言うなり、透子は走り出した。脚の震えはようやく治まっていた。
「君が見たものを、僕はインカナと言っています」
机の上に置かれたマスコットのキーホルダーが喋っているように見える。いや、実際喋っていた。
「インカナ」
透子の言葉はどこか上の空だった。透子は話そのものよりも、喋るマスコット人形のほうが気になって仕方なかった。
ファミレスに来て席に座るなり、優華はカバンについていたキーホルダーを外して机の上に置いた。何かと思う間もなく、それがひとりでに座って、そして話し始めたのだった。
「僕はオキッド。僕は彼らの侵略からこの世界を守るためにやってきました。でもこの世界では僕自身の力は強くないんです。だから、優華に手伝ってもらっています」
「そうなんだ」
「そうなのです」
優華は嬉しそうに手を合わせて言った。
「彼らの手段はよくわかりません。ですが最後にはこの世界を彼らが住むのに都合のいいように作り変えてしまうのが目的なんです」
「そうならないように、わたしは頑張っているんだよ」
「はあ」
透子の返事は生返事だった。
普通に考えれば信じられない話と言うか、感受性の高い歳相応の少女の考えた空想上の話、もっと言えば妄想と切って捨ててしまいたい話だった。しかし、ほんの数十分前の体験が、その話に信憑性をきっちりと与えていた。それに追われて恐怖したし、それを優華は追い払ってくれたのだから。
その後も、『長い話』は続いた。インカナ達は人間の世界に出てくるために世界の境界を歪め、その時、周囲に結界が張られ、一時的に彼らの姿を隠す。その時、結界内は人間の世界とインカナたちの世界とが交じり合った世界となり、隔離される。その結界が解かれたとき、人間の世界に傷ができ、これが増えると人間の世界はインカナの世界に変わってしまう。それを防ぐには結界の中で敵を倒す。これまではそれができていた。
以上の話を時間をかけて優華とオキッドは透子に話した。正直なところ、今後の人生で使う場所があるかどうか、いや、できれば使いたくない知識である。
「わかってくれたかな?」
「飲み込めたけど、理解はしたくないなあ」
苦笑いしながら透子は答えた。
「そういや、なんで私が狙われたんだろう」
ある意味で、自身にとって最も重要なことを透子は質問した。
「それが、今日白野さんに来てもらった理由なんだ」
そう言うと、優華は小さな球状の物体を机に置いた。赤色をしたそれは、その表面に透子の顔を歪ませて映し出していた。透子が不思議そうにそれを覗き込むと、オキッドが透子に言った。
「これまで結界内に人間がいたことはなかったんです。だけど今回は君がいた。これが何を意味しているのかはわかりませんが、何かがあった。考えられる事はいくつかあるのですが、いずれにしても君自身が関わってくる。だから君にはこれを渡しておきたい」
オキッドは手のないマスコットの腕全体で、机の上の球体を差した。透子は、おそるおそるその球体をつまみ上げた。
それはビー球サイズで、飾り付けに使うためのスチロール製の球のようだった。しかし、そのなめらかな手触りはよく研磨されたガラスのようである。くるくるとそれを指先で回し、全体を見てみる。どの面を回しても傷一つなく、回しているにも関わらずそれは動いていないように見える、なんとも不思議な感覚の球体だった。
「……あれ?」
ほっぺたに指を当てながら、優華がいぶかしむような表情をした。
「ん? 何かあるの?」
「そのー、それを手にとって、何か感じるものとか、ない、かな? 元気が沸いてくるとか、逆にげっそりするとか……」
「ない、かな。不思議な球だ、とは思っているけど」
手を掲げ、照明の光に透かしてみる。やはり、それは位置だけ移動して、透子に同じ面を見せ続けているように見える。
「実は、それで変身できるんだよ」
「はへ?」
すっとんきょうな声で返事した透子の前で、優華は制服の袖を軽くめくった。そこには腕輪と、それに埋め込まれた小さな赤い球体があった。
「フリスフルっていって、魔法の力を増幅させられるんだってさ。それがあるから、わたしは変身できるんだ」
「でも、君は変身することはできないみたいですね。優華は、持った瞬間に僕が力を感じられましたから」
「うー、仲間が増えたと思ったんだけどなあ」
優華は苦笑いしながら言った。
「どういうこと?」
「……僕たちは、君に魔法の力があったからやつらに襲われたんだと思ったんです。だから、ここで君を保護すると同時に、戦える力を、少なくとも自分を守れる力を与えたかったんですが……」
「まさかのただの偶然かな?」
優華はにへへとあいまいな笑みを浮かべた。透子もひきつけを起こしたように口角を上げた愛想笑いを浮かべた。呆然としながら一言つぶやくのが精一杯だった。
「偶然……」
襲われていた理由がただの偶然となりかけていることに、透子はなんとも言えない不条理さと無気力さを感じた。
「もし変身できるのなら、一緒に戦ってほしかったなあと思ってたんだ」
「いや、それは無理」
透子は別に運動ができないわけではないが、そこまで得意というわけでもない。先ほどの戦闘を見る限り、自分ができるとは全く思えなかった。仮にその変身能力で身体能力が強化されたとしても、だ。
「……もしかすると、何かが君にあるかもしれないので、それは持っていて下さい」
オキッドはどことなく疲れたような声で説明した。
(もしかして、落胆させてしまったのだろうか……)
「力になれなくて、ごめんなさい」
そんなことを言った透子に対して、優華は透子の手を取りながら答えた。
「謝らないで、勝手に期待したのはわたしたちだから。私たちこそ、巻き込んでごめんなさい」
「巻き込んだのは桜川さんじゃないよ、あいつらだよ。 だから、桜川さんも謝らないで。それと、そういえばまだ言っていなかった」
「え?」
「助けてくれて、ありがとう」
透子の言葉に、優華の顔が赤くなった。これまで襲われた人間がいなかった以上、最初に感謝の言葉を優華に伝えたのは透子だったのだ。取った手に力を入れて、とびきりの笑顔で優華が答えた。
「どういたしましてっ!」
その笑顔と、取られた手から受ける優華の体温は、透子をどきまぎさせた。
(いや、私、その気はないぞ。まだいないけど作るなら彼氏のはずだぞ!)
そう思っても高まる鼓動が押えられない。
(美人って卑怯だ。笑顔だけで全部納得させられる)
透子は引きつり笑いを浮かべながらそう思った。
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