第33話
「先ほどの茶番は笑えたの。あの伯爵の男も言っておったが、あやつの話が1番茶番じゃった」
ジンはメッサールに漢を感じていた。実際は誰もジンを殺せないからの代案というか、仕方なしだろう。だが充分息子への愛を感じたし、男としての意地も見た。それをこの老人は茶番だと言う。
「そうじゃろう」
「そんな言い方ないじゃない!」
隣のアリサがたまらず声を上げる。老人はアリサに呆れるような顔を向けた。だが公爵に向かって無礼なとか、そう言うのは感じてなさそうだ。
「お嬢ちゃん、ずいぶんとそやつと親しそうじゃ、じゃがお嬢ちゃんはそやつが誰か知っておるのか?」
老人アムロリアはジンを目線で指示してアリサに促す。
「っ、知ってるわよ、ジン……、勇者ジン=カザマツリよ」
ふぁっ、ふぁっ、ふぁっ。
老人は高笑いをする。
「じゃから茶番だと言うんじゃ。勇者?魔王?救世主?違う、そやつは死神じゃ」
「……え?」
「己に立ち塞がる者は、人間じゃろうが魔物じゃろうが、魔族じゃろうがみーんな殺してしまう。お嬢ちゃん、そやつに殺された者が何人居るかわかっとるのか?ロウバメニー王国のイシガキ地区の大虐殺は、魔族の扇動によるスタンピードじゃない、そやつの仕業じゃぞ?」
国王、シャルロッテ、アリサ、その他護衛の兵士たち、全員が驚愕の表情でジンに視線を集める。
イシガキ地区の大虐殺は、他国ながら余りにも有名だ。突如地区全体に魔物が現れ、一夜にして地区の国民全員が死亡した話だ。スタンピードの恐ろしさを物語るのに、よく例に出される。
真相は地区内の国民の半分が、ある人間の力により魔物にされ、残りの国民を襲いだし、それが周りにも溢れかえりそうになったので、ジンが全て討伐したのだ。ジンも人間が魔物に変化したのは知っていた。だが、地区の残りの人たちを、その周りの地区の国民たちを守るには殺すしかなかったのだ。
「こやつは邪魔ならば殺してしまうのじゃ、これが死神でなくてなんだと言うのじゃ。魂に刻む?笑わせるでない、いったい何十万の名を墓標に刻むのじゃ?王宮並みの墓標が必要じゃな」
周囲は絶句している。国王さえも知らなかった。ジンは老人に問う。
「……お前は何者だ?」
「否定せんのか?かの大虐殺はお主がしたと認めるのか?」
「何者だ」
本当は違う、だがある意味は正しい。そしてそれを知る者は少ない。あの時は時間がなかった。とてもじゃないが、あの数の魔物に変化した人間を取り押さえ、元に戻す研究などしてる暇はなかった。まだ生き残る者を助け、更なる悲劇を起こさぬ為に、元凶の人間もろとも魔物を殺すしかなかった。それでも全ての人間を救えたわけではない。助かった人たちの顔を思い浮かべても、ジンの記憶の中にこの老人の顔はなかった。
同時に嫌なことを思い出す。助けた人たちに罵られる日々。
アレは娘だった
殺さなくてもなんとか出来たろ
お父さんを返して
悪魔め、全てお前のせいだ
死ね、出て行け、魔族野郎
思い出したくない記憶を振り切るため、ジンは頭を振る。
老人アムロリアは話を続ける。
「やはり覚えておらんかったか、弟弟子よ」
「……」
ジンが師と呼んだのは2人だけ。剣聖ムスタファ、それと一応賢者マーリンだ。だがジンの記憶には共に修行した記憶はない。
「まあ、無理もないかの。ワシはお主が賢者マーリンの元へ来て数日で、師の袂から逃げ出しておる」
国王はどうしても気になり、アムロリアに問いかける。
「ジキルハイド公爵、そなた、あの賢者マーリンの弟子なのか?」
アムロリアは国王を見て、
「はい、陛下。ワシはマーリンの弟子ですじゃ」
「……賢者マーリンは500年前に死んだのではないのか?」
アムロリアはゆっくり首を振った。
「歴史ではそうなっておりますな。じゃが真実は、賢者マーリンが死んだのは人魔大戦が終結する前年、今から13年前になりますじゃ」
「「なっ!」」
「そして、賢者マーリンを殺したのがここにいる勇者カザマツリでございますのじゃ」
「「っ!」」
国王とシャルロッテは人生最大と言えるほど驚いた。アリサはこれを前に聞いていた。その時は半信半疑だったが、今では真実だと思っている。だが細かいところまではわからない。
「な、何故だ!何故そのようなことに!」
「落ち着きくだされ陛下。賢者マーリンを殺したのはこやつじゃが、あれは仕方なかったとも言えますのじゃ。ワシもそれが原因で逃げ出しておりますでの……」
アムロリアは語り出す。
500年前に生きた人間、賢者マーリンは何故最近まで生きれたのか。それは転生の秘術を使っていたからだと言う。だが転生の秘術はおぞましい内容だった。1人が転生するのには、その転生する人間の近しい血縁者2人を生贄に捧げなければならない。それは親兄弟などにあたる。
初めはマーリンは自分の兄弟2人を使い、奴隷の男女を番にさせて、その男女に自分を産ませた。そして自分を産んだ後にも兄弟を産ませ、また新たな自分を産ませる番を用意し、兄弟を使って転生をする。兄弟は家畜のように育てられ、ただ生かされているだけだった。
これの繰り返しで生を繋いできた。
だが不便なこともある。自分が赤子、幼少期などに事故が起こればどうしようもなくなる。実際、生贄が用意出来なくなりそうな危機も何度もあり、その時は自分が子供を産み、それを生贄とすることで凌いだりした。このままではダメだと思った。それからは不老不死の研究に没頭した。何百、何千の命を実験台にしても、何年、何度転生を繰り返しても、どうしても不老不死に行き着くことは出来なかった。
そのうち、魔族が連れてきた若い男を弟子に取り、しばらくすると若い男は特別な何かだとわかった。姿形は人間だ、だが若い男から詳しく話を聞いた瞬間、『もうこいつしか居ない』と思った。マーリンは若い男を実験台にしようとしたが、若い男に反撃され、秘密にしていた転生や不老不死、人体実験などが全て明るみになり、若い男に殺されることになる。
それが勇者カザマツリだとアムロリアは語った。
「……マーリンを殺した時に居たのはセリエだけだ、何故お前が知っている」
「この世の全てを知っているつもりか?お主にも知らぬことがあるじゃろうに」
「……」
確かにその通りだ。剣技はムスタファ、魔法はマーリンと真の詠唱を作った魔導士の
だが、この一連の話が、裁判となんの関係があると言うのか。
「……何が言いたい、何を望んでいる」
「ふぁっ、ふぁっ、ふぁっ。少々話が逸れたの。お嬢ちゃんが余りにもお主に懐いているようだったでの。死神と知って一緒におるのか、ちとおせっかい心が出てしまったわい」
「……」
アムロリアは初めのような真剣な顔に戻り、裁判所の入り口の方を見た。
「ワシはあやつらとは違う、孫を命より大事にしておった。確かに孫の良くない噂も聞いておる。じゃが公爵が公爵たる為には孫のやり方も悪いものではなかったと思うておるよ。例え、誰に何を言われようともの。それでも、孫は、カニーユはワシの、ワシらジキルハイド公爵家の全てじゃった……」
アムロリアが裁判所の入り口を見ながら話しているので、全員が釣られるように入り口を見る。すると1人の老婆と年の頃30中程の夫婦が入ってきた。
アムロリアはジンに向き直り話を再開する。
「ワシはの、孫を殺したお主が許せん。金などで済ますつもりもないし、阿呆な意地で終わらすつもりもない。孫の命を返してもらう。それ以外の終わりはないわい」
「……、まさか……」
ジンは何を望んでるのかわかった。アムロリアはマーリンの弟子だ。ならば答えは1つしかない。
「悪魔に魂を売るつもりか」
アムロリアはここにきて初めて激昂してみせる。顔は真っ赤になりふるふると身体を震わせる。
「お主だけには言われとうないわい!お主こそ悪魔じゃろう!戦争を含めたらお主が殺したのは何十万人にもなるじゃろうが!、ワシの孫までも殺しておって!」
「……出来ない、それだけは出来ない。それではマーリンと同じだ!」
「出来るのはわかっておる!やるのじゃ!、やらぬならジキルハイド公爵家の全てをかけ、そこの女を殺してやるわ!!」
アムロリアは杖でアリサを指す。今にも殴りかかってきそうだ。
「やらせるわけないだろ」
「そうか、ならワシらを殺せ!ジキルハイド公爵家の一族もろとも!メイドから赤子まで皆殺しにしてみせろ!!貴様は死神じゃ、得意じゃろうが!ワシらは折れぬぞ、貴様が探し求めていたそこの女を殺すか、カニーユを取り返すまでワシらは誰一人として止まらぬわ!!」
アリサも、国王も、シャルロッテもやっとアムロリアが何を欲してるかわかった。きっとあのアムロリアの語りにあった転生の秘術を求めている。
アムロリアの家族も、傍聴席からこっちに向かって歩いてくる。
「カザマツリ、ワシとワシの妻の命を使うのじゃ。母体はワシの娘じゃ、ワシの娘からもう一度カニーユが産まれるように転生の秘術を、我が師の悪魔の所業を、ここで使うのじゃ」
「……」
「選択肢などない、これだけがワシらの救い。カザマツリ……、弟弟子カザマツリよ……、頼む、頼む!!」
アムロリアは一気に涙を溢れさせ、その場に膝をつき土下座をしてきた。
「悪いが出来ない、そいつが生きているか生き血がなければ無理だ。死体はもうない、不可能だ」
アムロリアは頭だけをあげ、
「用意してないわけ無かろう、ワシは腐っても賢者マーリンの弟子ぞ?こんなこともあろうかと用意してある」
アムロリアがアムロリアの家族を見る。カニーユの父親らしき男が、アリサが持っているウエストポーチと同じ形のバッグから、瓶いっぱいに入った血を取り出した。
「時間停止の亜空間バッグじゃ。もちろん瓶の中身はカニーユの血じゃ。……、生贄、番、転生者の情報、お主が師の封印の蔵から持ちだした《ランスロットの奇跡》、そして師、賢者マーリンに勝る魔力量のカザマツリ、全て揃っておる。後はお主のやる気次第じゃ……」
「……」
ジンは周りを見る。全員がジンを見ている。
そして、アムロリアの家族の中から、老婆がジンに向かってゆっくりと歩いてくる。そしてジンの目の前に立つと、
「あの子は……、世間的にはいい子ではなかったかもしれません。でもね、私たちには命よりも重い、大事な大事な孫なのです。私たちはあなたを恨んだりはしません」
老婆はジンの両手を両手で優しく掴む。
「辛い思いをさせてごめんなさい。でもお願い、お願いします。あの子をもう一度……、お願いします」
「俺はやったこともない、やり方を知ってるわけでもない。ただやり方が書いてある文献を持っているだけだ。上手くいく保証もない」
「それでもいいのです、無駄死だとしてもあなたを恨みません。試してくれるだけで良いのです」
ジンは番役の両親を見る。両親は力強く頷いた。もう一度アムロリアを見る。
「カザマツリ、話したこともなかった弟弟子よ。ワシらの願いを……、頼む……」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ジンは転生の秘術を行なった。
語るほどでもない、気持ちの良いものでもない。成功したかどうかもわからない。カニーユの母が子供を産み、その子が物心が着く頃にやっと成功したかがわかるだろう。
そして、転生の秘術を終わらせた後、その場で《ランスロットの奇跡》を燃やした。
《ランスロットの奇跡》には転生の秘術以外にも伝説的な魔法がたくさんあった。転移が出来る空間魔法もその1つだ。
だが万が一もう一度転生の秘術を求められるのだけは嫌だった。だから燃やした。もう二度としなくても良いように。
裁判も終わり、国王と少し話をしてブリュンヒルドを幼女に戻して裁判所を後にする。
「お嬢、少し1人になりたい、構わないか?」
「ええ、私はシャルと家で待ってるわ」
「すまん……」
ジンは一人で歩き出す。
ジンの胸中はぐちゃぐちゃだった。消えてしまった二人の老夫婦、ブリュンヒルドの呆れた顔、アリサの心配そうな顔。色んなものが頭に渦巻く。
過去の事も思い出す、思い出したくない事も思い出す。むしろ嫌なことばかりが頭に浮かぶ。
気づくとジンは馴染みの酒場についていた。お姉ちゃんが隣に座らない、むさ苦しい男の客ばかりが集まる無骨な酒場だ。
ジンがカウンターに座ると、琥珀色の酒が滑らかな氷に冷やされて目の前に置かれた。
ジンは一瞬だけ酒を出してきたバーテンダーに目配せをして、一気にそれを煽った。
グラスを荒くカウンターに置くと、バーテンダーは無言で空になったグラスの氷の上に酒を注ぎ足す。
ジンも若くはないとはいえ、まだ40前の普通の男だ、完璧超人ではない、悩みもする。
俺が悪いのか?何もかも全て俺のせいか?ならどうすれば良かったんだ?
いや、俺が悪い。少なくともあの8人は殺さなくても良かった。完全に頭に血がのぼっていた。話くらいは聞いてやるべきだった。
過去にもそんな奴はいた、あいつも、こいつも、もっと話を聞いてやれば。師マーリンでさえ話を聞いていればこんな未来にはならなかったかもしれない。
ジンはまだ冷えてもいない琥珀色のグラスを一気に傾ける。
「おー、おー、そんな飲み方してると身体を壊すぜ?」
背中から声がかかる。ジンは振り返らない、声で誰かはわかっている。
「マスター、俺にも同じのを」
ジョシュアはジンの隣に座り、酒を受け取るとちびちびとやり始める。
二人の間に沈黙が流れる。
数分経った頃、
「丸く収まったかよ」
「……ああ、結局は何もなしだ。王国が見舞金を払って終わりだ」
「だろうな。まあ俺にゃあ裁判の結果なんて関係ねえよ」
「ああ」
また数分の沈黙の後、
「まさか出会った初日から決闘の立会人をやらされるとはな?俺自身が決闘をしたことないのにだぜ?、笑っちまうよ」
ジンは隣に座る男の顔を見た。
「クソ迷惑な野郎が来たと思ったもんさ、それが今じゃ隣で酒を飲んでる。はっ、あんときゃこんなこと考えられなかったぜ?」
ジョシュアもジンをチラリとだけ見て、片側の口角をあげて、また酒を傾ける。
「そうだ、あの時のお前はかっこよかったなぁ、これが勇者かっ!って思ったぜ?」
スタンピードの時のことだ。ジンはジョシュアの方を向かずに言葉で答える。
「それは俺のセリフだ。力のない冒険者や、ガキたちをまとめ上げ、よく堪えてると思った。お前が居るからまだ戦えてるんだとすぐにわかったよ」
ジョシュアは片眉をあげて、
「なんだよ、あれから一年以上経ってんぞ?今更そんなこと言うのか?デレるのが遅くねえか?ええ?相棒」
「うるせえ、友よ」
ジンとジョシュアのくだらない話は続く。
「そういや知ってたか?北区の歓楽街じゃ、俺たちJJブラザーズって呼ばれてるらしいぜ」
「JJブラザーズ?」
「JINとJOSHUAでJJだとよ」
「ふん、くだらねえな」
「ケティちゃんがつけたらしいぜ?」
「……、悪くないな」
ジョシュアはあははははと笑い、ジンの背中をバンバン叩く。
次第に酒も回っていく。
「あん時は笑ったなぁ、ジンのポッキーゲームの時の顔がよ、こう……、チュー、あははははっ!」
「それを言うならジョシュア、お前パンツーゲームの時に鼻血垂らしてたじゃねえか」
ジョシュアは顔をしかめ、
「パンツーゲーム?、やめろその話はするな……」
「ああ、俺たちはあのゲームでケツの毛まで抜かれたな」
「ああ、ありゃあ、天国と地獄が同じ場所にあるようなもんだぜ」
「……俺はもう一回やってもいい」
「馬鹿野郎、2度目があるなら俺は金貨10枚作っていくぜ!」
更に肩を叩き合い、大声で笑いあう二人。
「楽しかったな」
「ああ、楽しかった」
「長いようで短かったな」
「ああ、時は一瞬だ……」
二人は同時にカウンターから立ち上がる。
そしてお互いに向かい合い、真剣な眼差しで見つめ合う。いや、睨み合いに近い。
「ジョシュア、お前は俺にとって、生まれて初めての友と呼べる存在だった」
「ジン、楽しい時間をありがとう。お前は最高の相棒だったよ」
二人は一瞬も目をそらさずに睨み合う。
「さらばだ、友よ」
「ジン、今からお前を恨んで生きる。俺の生徒を殺しやがって。お前の力なら殺す必要は微塵もなかったはずだ。それをお前は無慈悲に殺した。絶対に許せねえ」
「ああ、俺が殺した」
「二度と学園にも来るな。次に俺の前に顔を出してみろ、全力で殺しに行く。例え勝てなくてもな……」
「ああ、わかってる。その時は俺の全力をもってお前に答えてやる」
二人は数分無言で睨み合い、同時に酒場を後にした。
そして……
これがジンとジョシュア、今生の別れとなった。
元冒険者 ジョシュア
最終職歴 グランパニア魔導学園教頭
享年77歳
遅めながら妻をもらい、一男一女をもうけ、自身が働く学園を愛し、生徒に人一倍愛を傾けた男は、あの日から亡くなる前年までの40年間、ガムシャラに働き続けた。
愛する妻と息子と娘に囲まれ、最期は笑顔で息を引き取った。
ジョシュアの晩年の口癖は『俺はあの勇者と親友なんだ』と笑顔で自慢していたと言う。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第一部 あとがき
ここまでで、第一部が完了となります。
この作品は30オーバー主人公コンテストに応募するする為に作りました。
が、やめました。パロディがやりたかったので。
せっかく文字数も計算して作ったのに捨てるのはもったいないなと、多少の辻褄あわせをして公開に踏み切りました。
ここからは、時系列順不同の幕間を数話経由したあと、第二部に移りたいと思います。ここまで読んでくれた方、どうもありがとう。ギャグもシリアスもパロディも中途半端でしたが、お付き合い頂き、ありがとうございました。
また、もしよろしければ、第二部の方もよろしくお願いいたします。
第二部は現在製作中なので、毎日更新はそのうち止まります。また、過去エタったこともありますので、アイデアが枯渇したら止まるかもしれません。それでもお付き合い頂けるという方、よろしくお願いいたします。
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二巻も11月末近辺に発売予定です。
筆者の処女作で、かなり拙いかも知れませんが、よろしくお願いいたします。
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