第2話不思議な枯れ葉
授業後の休み時間、ボーっと外をみるスカイ
「何してんの?」
前の席にいるミクが話しかけてきた
「べつに……」
ミクの言葉も上の空で返事する
「やっぱ、態度わるーい」
スカイの返事にムッとするミク
ガラガラと扉が開く音と共に、担任であるベルナ先生が入ってきた
「ほらほら、本日最後の授業始めるぞー」
授業の準備で、少しざわつく教室
そして、授業が始まる
だか、スカイは授業が始まっても外を眺めている
授業が始まって数分後、空の上から枯れ葉が一枚、ヒラヒラと落ちてきた
「枯れ葉…」
スカイがポツリ呟いた瞬間
枯れ葉が宙に浮いたまま、止まった
「えっ…?」
思わず立ち上がるスカイ
教室の雰囲気が、何か違う
止まっている
教室にいる人達が、動かず止まっている
今この時、動いているのはスカイだけ
「どういうこと?」
そう言い終える頃、ヒラリと枯れ葉が動き出す
「スカイ、どうしたの?」
ベルナ先生の声が聞こえる
「えっ?」
気がつくと、みんながスカイを見ている
「えっ?えっ?」
スカイはパニックになった
そして、席を立っているのはスカイだけである
「……寝ぼけてるの?」
ベルナ先生の言葉に教室から、クスクスと笑い声が聞こえてくる
「多分……そうです。すみません」
「認めるんか。寝るなよー」
ペコリと頭を下げ座り直すスカイ
「何だったんだろう?」
そう呟き、不思議がっている頃
学校の屋上、一人の女の子が座っていた
「見つけたよ。迷い人さん」
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