終章 (元)悪役令嬢の罪と罰と贖罪
第21話 (元)悪役令嬢と「嫉妬」魔王
どうしてこうなった……。
私はベットに座っている実妹――ルージュリアン・テスタロト・シュベァイル。
下半身の女性の敏感な部分に、四つん這いで舌を伸ばし、私は拙いながらも必死で舐める。
まだ幼い他人に触れさせたこと無いところに、実の姉である私が舌を伸ばすて舐める行為は。妙な背徳感があった。
「んっ。お姉さま、上手ですよ。そんなにぺろぺろ舐めて、雌猫のとどっちが美味しいですか?」
「……」
「お姉さま。もう一度、聞きますよ。どちらが美味しいですか?」
「る、ルージュ、の方が、美味しい、よ」
「ふふふ、ありがとうございます」
ルージュは、顔を笑みに浮かべ、私の頭を左手で優しく撫でてきた。
そして右手で私の胸を揉み、たまに乳首を少し痛い程度の強さで抓って来る。
「あ、んっ」と声を上げながらも、声を押し殺すように口をつけ、舌を伸ばし、声を出さないように頑張った。
それが更にルージュを悦ばせる行為だと、自覚しつつ、今の私にはこうするしか方法はなかった。
アリアに監禁されてから一ヶ月と半月ほど経った時のこと。
出かけたアリアが帰ってきたと思ったら、入ってきたのはルージュだった。
そしてこの横には、首輪をして四つん這いにして歩かされるアリアの姿があったのだ。
私は勿論、愕然とした。
ルージュが此処に来たのも驚いた。
アリアがルージュにペットのように扱われている事にも驚いた。
『お姉さま、コレはこれから私達が飼う雌猫です。お姉さまのお気に入りみたいなので、飼うことにしました』
『ルージュ。何を言ってるの。アリアが雌猫? 飼う? それに、ルージュは病弱で、静養してるってお兄様が……』
『ああ、兄様のそれはウソです。私は病弱でもなんでもなく健康体です。ええ、何一つ悪いところはありません。それよりも、お姉さま、コレをどうしますか?』
首輪から繋がれている紐を強引に引っ張られたため、アリアは苦しそうに呻き声を上げた。
ロープに手を伸ばし、なんとか苦しさを取り除こうと足掻いている。
『アリア!』
『ねぇ、お姉さま? この雌猫、どうしましょうか? 飼いますか? 飼いませんか?』
『だから、意味がわからないよ。アリアを飼うなんて、するわけないでしょう!』
『そう、ですか。じゃあ、この雌猫は要りませんね。お姉さま、コレをゴブリンの巣にでも放り込んで来ますから、ちょっと待ってて下さい』
『待って、待って待って!!』
『? なんでしょう? この雌猫はとても淫乱なんで、ゴブリン辺りでないと、性欲を満足させられないでしょう』
ルージュは不思議そうに首を傾げる。
何も間違ってない、さも当然な事を言っているという表情に目。
私は急激にルージュが怖ろしく、とても恐くなった。
『ああ。お姉さまは、この場でこの雌猫を始末した方が良いと言いたいんですね』
ルージュは漆黒の衣を纏った。
これは……アリアの「天神地祇」!? ううん、少し違けど本質は同じみたい。後に知ったけど『禍津・天神地祇』と言うモノらしい。
しかも胸元に魔王紋が二つ。「嫉妬」と「強欲」の二重罪過魔王ッ。
なに。なにがどうなってるの。
私がアリアと一緒にいる間に、一体、何が起きてたというの……。
ルージュは手に黒く輝く神剣を喚び出し、アリアに向け振り上げた。
『駄目ぇぇ。辞めてっ。飼う。飼いたいっ。アリアの事を、飼いたい、です』
私はルージュの手を掴み、嘆願した。
するとルージュは、きょとんとした表情をして神剣を消し去り、「禍津・天神地祇」を解いた。
『お姉さまが、飼いたいそうですよ。良かったですね、雌猫』
それからと言うもの、ルージュは今までアリアが私にしたこと、させてきた事をすることになった。
連日のアリアと肌を重ねていた影響で、私の肉体は前と比べると、多少感じやすく成っている。
もしも、下手に拒否すれば、アリアに向けて暴力を振られるため、私は妹のルージュの言いなりになるしか手段は残されてなかった
「お姉さま。もう良いですよ」
そう言われ、ルージュの下半身から顔を離した。
ルージュはとても満足そうな顔で立ち上がると、部屋の隅に放置されているアリアに近寄ると、手をアリアの下半身に手を伸ばす。
声を押し殺して、必死で声を漏らさないようにしている。
今のアリアに出来る精一杯の抵抗だ。
少しの間、弄っていた手を放し、ルージュは見下す目でアリアに言う。
「ほんと、どうしようもない雌猫。私とお姉さまが愛し合ってるのを見て濡らすなんて――淫乱な雌猫っ。こんな雌猫には罰を与えないと駄目ですね。仰向けになりなさい」
アリアは言われた通りに仰向けになった。
そしてルージュは、横の台に置いてある瓶を取り中身をアリアの全身へと塗っていく。
特にアリアの性感帯はより重点的に塗り、液体が塗られる度に喘ぎ声をアリアは出しそうになる。
――確かルージュがアリアに塗っているのは、「色欲」魔王謹製の媚薬だったハズ。
塗り終えたルージュは立ち上がり、台の引き出しに入れてあった黒の革鞭を取り出して、私に渡して来た。
「お姉さま、どうぞ。私達の姉妹の愛する所を見て濡れてしまう発情雌猫に罰を与えてください。――それとも、私がやった方が良いですか?」
「う、ぅうん、私が、する。アリアみたいな淫乱な子には、鞭で打って、分からせないと、駄目だよね」
「ええ、ええ、そうですよ。お姉さま!!」
我が意を得たと、満足するルージュ。
ルージュに鞭打ちなんてさせたらアリアは良くて骨折。「禍津・天神地祇」でするなら、鞭の一撃で打たれた場所は吹き飛ぶ。
なんとか手加減をして、アリアに痛い思いをさせないようにしよう。
私はルージュから鞭を受け取り、アリアの身体に軽めに鞭打ちをする。
だが、妙にアリアは顔を赤らめて身体を動かす。
「ああ。駄目ですよ、お姉さま。もっともっと強くしないと。あ、お姉さまは首輪で力が封じられてるんでしたね。ほんの少しだけ緩めておきますね」
「――なんで、強くしないと、いけないの?」
「このままだと雌猫が、媚薬の力で変になっちゃいますよ? 私はそれでもいいんですけどね」
媚薬の力……。「色欲」魔王のなら、アリアには耐性が。あ、そうか。今は七神獣の力が奪われているから、魔王耐性は一般人並となってるんだ。
――ルージュが媚薬を塗ったのは、私が本気で鞭打ちをしない事を見抜いたからの行動。
中途半端では、余計に苦しませることになる。
私は覚悟を決めて、涙を流しながら震える手で鞭を振り、アリアに勢いよく鞭打ちをした。
鞭に打たれたことで、アリアは喜声と悲鳴の2つを上げる。
そして私は嗚咽を漏らし、その様子を見ながら、ルージュは笑い声を上げるのだった。
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