第7話
2日目
現在時刻 7:30
5人は愁哉の部屋に集まっていた。
初日から死者が出てしまった事もあり、
みんな物憂げな様子だ。
愁「今日こそ…全員生き残ろうな…」
澪「あっ、当たり前じゃないっ…
全員で生き残って…武琉の仇を…!」
結「か、仇…ですか…?」
麗「んな物騒な事言うなよ。
何でもいいが、そのためにはまず策を考えないとな。」
結「光明寺くんは何かいい案あるの…?」
麗「提案って言っていいのかわかんねーけど昨日で得た知識ならある。
まず、鬼は速度制限かかってるからそんなに速くない。急いで漕げば充分逃げ切れる。
だが、そのペースより落としたらおしまいだ。だから体力が無いとかなり厳しい。
鬼が乗ってるのは大型トラックだから裏道にさえ入っちゃえばこっちのもんだ。」
澪「全速力で漕いで、体力が尽きる前に裏道を見つければいいのね…」
結「私漕ぐの遅いし体力ないし…大丈夫かな〜…」
妃「だ〜いじょぶだって〜ゆかち〜ん!
もしそうなったらうちが囮になるからさ☆」
愁「東山さんは体力ある方なの…?」
妃「まかしてっ!うちこれでも女バスだから✨✨」
澪「おおお!それは頼もしい!」
愁「策って言えるかわからないけどとりあえずそれで行こう」
「「「「おう/うん!」」」」
……
………
鬼1「なんか私ら舐められてるみたいね。
この小娘達に。」
鬼2「まぁ落ち着いてくだせぇ。こんなこと言っていられるのも精々今日までですから。」
鬼1「速度制限かかってるけど、Kちゃんにお願いして上げちゃおうかしら。」
鬼3「いや、まだやめとけ。まだ5日ぐらいあるんだ。どうせやるなら、今日明日辺りまで今までのペースで運転して気分よくさせて、後半になってペースを上げた方が面白くないかい?」
鬼1「なるほど、上げて落とす方法って事ね。1番最低だけど、1番最っ高なタイプね。」
鬼3「だろ?希望から絶望に落とされる時のあの顔と言ったら…!
ん〜!考えただけでご飯3杯はいけるね。」
鬼2「いや〜、後半が楽しみですな〜ほんと〜。後半のためにも、今日明日辺りまでは我慢しないと、ですな。」
……
………
現在時刻 9:00
朝に比べてだいぶみんな元気になったようだ
よかったよかった。
これ以上…絶対に…死者は出さない…!
いや、出させない…!!!
K「それでは!2日目すたーとっ!」
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