第6話

19:30


少しずつみんな帰ってきた。

数時間前とは違い、みんなとても仲良さそうだ。結香里に至っては安堵のあまり泣いてしまった。あとは武琉だけか。

はやく帰ってこないかな〜?

俺がさっき囮になった時に麗鳳がたくさん買い出ししてくれたらしく、今日の夕飯はBBQになりそうだ!

はやくみんなで食べたいな〜♪



……




………








…遅い。いくらなんでも遅すぎる。

終わってからもう2時間近く経とうとしてる

でも武琉の事だから県またいでそうだな〜

先にみんなで食べてるか


愁「みんなー!夕飯にしようぜー!」


澪「そうだね!麗鳳のおかげでBBQだっけ?」


結「わぁあ!BBQですか〜!楽しそうです♪」


妃「え!BBQ!?めっちゃアゲなんですけど!!」


みんなも元気そうだ。

肝心の麗鳳は疲れ果てたようで部屋で休んでる。粗方出来たところで起こしてやるか。




……






………






楽しかったBBQも終わり、お風呂も済ませたところでミスターKから呼び出しがかかった

武琉まだ帰ってきてないし…

あ、もしかしたら何か知ってるかも。

俺達はとりあえず最初にいた体育館に行った



K「みなさ〜ん!1日目お疲れ様でした〜♪

なかなかスリルあって面白かったでしょ?」


麗「んなわけねーだろ!こっちは死ぬとこだったぞ…」


K「まぁまぁそう言わずに〜

さて、本日の結果発表と行きますか!」


結「結果発表…ですか?」


K「あれ?みなさん気づいていませんか?」


妃「気づくって何に〜?」


K「まぁ嫌でもこれから知りますから!」


武琉だ。絶対そうだ。

武琉はどこ行ったんだよ…!


K「え〜、では結果発表しま〜すっ!」


そうするとスクリーンにある1枚の画像が映された











1日目

開始時

生存者:6名

死亡者:0名


終了時

生存者:5名

死亡者:1名


死亡者:榛村 武琉













愁「嘘…だろ……?

武琉……武琉……!!!」


結「榛、村…くん…?嘘…

そんな……嫌ぁぁぁぁぁああああ!!!」


一瞬のうちにみんなの顔から笑顔が消え、

悲しみ、恐怖、怒りなどに満ち溢れた。


K「やだな〜みなさ〜ん、まだ1日目ですよ〜?1週間持ちます〜?」


愁「仲間が殺されて落ち着いてられるやつなんているかよ!!!」


麗「ここにいるけどなにか」


愁「お前っ…

武琉が死んで悲しいとかないよかよ…」


麗「あるって言ってほしそうな顔してるな。

悪いが生憎そんな気持ちは持ち合わせていないな。」


愁「…そんなやつだったのかよ

お前なんか…お前なんかさっき助けなけりゃよかったな!!!!」


麗「俺は貴様に助けなど求めていなかった。

お前が勝手に来て勝手に俺を助けた。

それだけだろ。」


愁「!!!

麗鳳…お前なぁ…!!」


澪「いい加減にして!愁哉、落ち着いて!

確かに武琉が死んだなんて受け入れられないし受け入れたくない。けど!こんな事!武琉は望んでない!絶対に!!」


澪「見苦しい争いは…もう、やめてよ…」


愁「神楽坂…」


神楽坂はそう言い終わると、スイッチが切れたかのように膝から崩れ落ち、1人静かに涙した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る