第5話
麗「おいまじかよ……!」
鬼だ。トラックを走らせている鬼だ。
それも軽トラサイズじゃない。よく見かける大型トラックだ。
くそっ…!3時間漕ぎっぱなしだったせいでまだ体力が回復しきれてねぇ!どっか…
どっか裏道はねぇのかよっ!!
それか歩道でもいい…!どこか…!
頼むから逃げ道をくれ…!!!
鬼を乗せたトラックはじわじわと麗鳳に迫る
麗鳳も諦めつつあったその時
愁「おおおおおおおおおおおおおおおおい!
こっちこっちこっちこっちこっちだあああああああああああ!!!」
愁哉だ。あいつまさか…
自分が囮になろってか?!!
冗談じゃねぇ!あいつあほかっ!!!
麗「おいばか!!何してやがる!!!
俺なんてほっといてさっさと逃げr 愁「うるせ!黙って漕いでろっ!」はぁ?!」
愁「いいからさっさと逃げろ!!!
ついでに俺の分のカロリー〇イト買ってこい!!!!」
……くっそ!!!
こんなとこで助けてもらうなんて情けねぇことこの上ない…
でもここで逃げきれなかったらもっと情けねぇな…
愁哉…頼んだぞ……!
麗「愁哉ああああああああああああ!!!!
死ぬんじゃねぇぞおおおおおおお!!!!」
そういうと愁哉はムカつくぐらい眩しい笑顔をみせて囮になった。
そして俺はあほみたいに漕ぎ続けた。
愁哉の期待に応えるために…
愁哉が囮になった意味をなくさないために…!
……
………
武「ハッ…ハッ…ハッ…ハッ……くそっ…!まだ、着いてきてやがる…!」
余裕ぶっこいで休憩してたら鬼に見つかっちまった。
鬼には速度制限がかかっているらしく、
襲ってくるスピードはそんなに速くない。
裏道を早いとこ見つけられれば余裕なんだが裏道っぽい場所が一向に見つからない。
さすがに体力も限界だ……
もう、ここまでなのか…
その時
バァン!!!!!!
頭が割れそうなほど大きな音と猛烈な痛みが全身を襲った。そしてふわりと宙に舞った。
体が軽い…
なんだか見える景色もいつもより高い…
夕陽が目の高さにある…
そうか…俺は……
跳ねられたのか……
ハッ…1日目で死ぬとか…ざっこ。
みんなと、一緒に、、
帰りたかっ…た…なぁ……
ドサッ
全身を強打したのと同時に
武琉の意識は飛んだ。
そして
K「終了ー!みなさんお疲れ様でした〜」
ミスターKの陽気な声とともに1日目が終わった。
1日目 結果発表
生存者:5名
死亡者:1名(榛村 武琉)
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