第4話

K「それでは鬼を解放します!」






……


………


澪「うわ、始まっちゃったよ…」


さっきの放送によって"鬼ごっこ"が本格的に始まってしまった…。

うちはとりあえず今はマンションとマンションの境の裏道で待機している。

でもここにいられるのもあと20分。

同じ場所に滞在していられるのは最長30分まで。

それ以上残ろうとすると失格とみなされ、射殺される。

車が来るような音がしないから逃げるなら今のうちだけど、下手に動いて見つかりたくない…。

みんなはどうしているんだろ…

とりあえず様子見よう…



……


………


武「ふぃ〜!ここまで来れば大丈夫だろ!」


開始から30分、鬼が解放されてから20分

ずっとチャリを走らせてたおかげで市をまたげた


武「ちょっと休憩すっか〜」


さすがに体力的にきつくなったから裏道で休憩することにした

人通りが少なすぎてちょっと怖い…

みんなはどこまで行ったんだろ

まだ30分しか経ってないから大丈夫だとは思うけど…

女性陣がちょっと心配だ。


武「くぅ〜〜〜っ!疲れたあとのア〇エリは最っ高だな!」


俺は某スポドリを飲みながら疲れを癒していた。



恐怖が静かに近づいていると知らずに…







……







………




結「ハァ…ハァ…ひ、ひかりちゃ…ちょっ、と…

ハァ…休まない…?」


妃「え〜また〜??ゆかちん体力無さすぎな〜い?」


開始から約2時間

私と妃華莉ちゃんは15分に1回のペースで休憩を挟みながら地道に進んだ

妃華莉ちゃんはサイクリング感覚で楽しんでいるけど、私にはそんな余裕はなく、妃華莉ちゃんについて行くので精一杯。


結「それにしても鬼さんっぽい人全然見ませんね〜」


妃「まじそれ思った!あんなルール聞かされたからもっとガツガツ来るのかと思ってた〜ちょーウケる〜ww」


結「このまま鬼さんずっと出てこなければいいのにね〜」


妃「いやほんとまじそれな!」


こんな時間もいつまで続くんだろ…




……





………








麗「………」


開始から3時間経過

麗鳳は1度も休憩をせず、ずっと漕ぎ続けていた。そのおかげか県をまたいで隣の県の真ん中らへんまで辿り着いた。

1番不良そうに見えるが、案外1番真面目に取り組んでいるようだ。


キィーッ

麗「…ちょっと休憩すっか」


3時間漕ぎっぱなしはさすがにしんどいな…

このタイミングで鬼とか来たら最悪だぞ…

3時間って事は…もう昼か。

どうりで腹が減ったわけだ。

カロ〇ーメイト持ってきておいて正解だったな。無茶苦茶うまい。やっぱりチーズ味好きだな。って俺どんだけ腹減ってんだよ。

もう1箱なくなっちまった。


麗「買い足しに行くか」


と思ったその時



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!


麗「!!?」

「おいまじかよ……!」

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