第3話

愁「全員で帰ろうな!!!!」


「「「「「おう!/うん!/もちろん!」」」」」



……


………


現在の時刻8:50


みんな校庭に用意された自転車に乗って試走して楽しんでいる。

1週間この光景が続けばいいんだが…

ちなみにみんな自転車は違う種類だ。

男子はマウンテンバイク、女子はママチャリだ。

女子がママチャリって不利じゃないか?って思ったが、どうやら電動らしい。

どうせなら俺らも電動がよかった…。


そうこうしているうちに、"鬼ごっこ"が

始まる時間になってしまった。

さっきまでの笑顔は、もうない。

やっぱりみんな怖いらしい。

え?俺?そりゃ俺だって怖いよ。

でもそれが鬼にとって思うつぼなのかもしれない、って思うと怖がってなんかいられない。


K「それではみなさん!準備はいいですね??」


K「時間は日没までです!では!」


K「START!!!!」


ミスターKの合図によって始まった。

始まってしまった……。

10分後に鬼が動き出すらしい。

今のうちに出来るだけ遠くに散らばっておこうという策だ。


……


………


愁「ふぃ〜〜!疲れた……

ここどこだ…?多分2駅分くらいは来たはずだけど…」


開始5分後

全速力で我武者羅に漕いでたらいつの間にか2駅ぐらい進んでいた。

車が少ないから飛ばしても特に問題ない

(※飛ばして漕いではいけません)

我ながら頑張ったと思う

みんなはどうしているのだろうか…

もう少しで鬼が開放される。

しかも鬼のスタート地点はバラバラらしい…

とりあえず裏道で待機してよう。

全力で漕ぎすぎて疲れた。


……


………


開始10分後


K「それでは鬼を解放します!」

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